99話 ページ6
「美々子ちゃんと菜々子ちゃんって子に会ったんだよね、外で。夏油様〜って言ってたから仲間でしょ?」
その名前を口にした途端、夏油が目をスーッと細めた。
家族大好きだもんね。
私みたいな呪霊に会わせたくないか。
でも私は出来るならみんなと仲良くなりたい。
「…二人になにもしてないだろうね?」
「するわけないでしょ。…嘘、GOD○VAのチョコは渡したけど」
個包装のやつ二人分。
「あまり私の家族達に関わってほしくないんだけどね」
「え〜私だって中身呪術師みたいなもんじゃん」
「外身呪霊だろ」
呪術を使えるしたまに呪霊も祓う。
なんか私が呪霊としてカテゴライズされているだけで、やってることは呪術師と一緒だったり。
少なくとも夏油の言う
「ま、とりあえず私は夏油に会いに来ただけなんで、なにかするつもりは無いよ」
「恋人に捨てられでもしたか?」
「そんな感じ」
「は?」
真人はほんとにどこに行ったんだろう。
私を捨てたわけじゃないと思うけど。たまに帰ってくるし。
みんな好きだけど、やっぱり私は呪霊達を一番に愛してるんだなと実感したり。
「夏油様ッ!! 呪霊が……あっ」
「あ、ミミナナ」
ドタバタと入ってきたのはさっきチョコをあげたミミナナだった。
二人は私を見るなり夏油の近くへ行って威嚇してくる。
既視感あると思ったらさっきの伏黒と玉犬だ。
あ、チョコ食べてくれてんじゃん。
口の端についてるよ菜々子ちゃん。
「夏油様、この呪霊知り合い?」
「吊るしていい?」
物騒。
中学生の女の子が出していい殺気じゃないな。
とりあえずここは平和的に収めるべき。
「友達!! ね!! 夏油!!」
「違うが?」
「なんで!!」
身振り手振り大きく言う私を真顔で否定されてしまった。
泣いた。
「でも敵ではないよ、美々子、菜々子。そんなに警戒しなくていい」
「わかった」
「わかった」
「えっ」
夏油から敵じゃない認定きちゃ!!
でも友達じゃないんだ悲しい。
友達くらいならよくないかと思うんだけど。
親友は…たった一人だもんね…
思い出し泣きしそう。離反すんな。
「言ってあげたのになんでそんな顔してるんだ」
「夏油様、呪霊泣きそうだよ」
「夏油様にフラれて泣いてるんでしょ」
「ちがうわ!」
ミミナナのコンビネーションが痛い。
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翡翠(プロフ) - とぅにさん» なんのことかと一瞬考えましたが吉田ですねwwちょくちょく別作品キャラおります。 (7月3日 2時) (レス) @page22 id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
とぅに(プロフ) - ヒロフミくん出てきてびっくりしました☺️☺️ (7月2日 23時) (レス) @page21 id: 76d074d926 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 水泳進化人さん» コメントありがとうございますm(_ _)m返信遅れて申し訳ないです。自分が読みたかった話を書いて、好きだと伝えてくださる方が多く、私と同じ方が他にもいたんだなととても嬉しく思います…!! (2022年3月3日 20時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
水泳進化人(プロフ) - 好きです。 (2022年2月25日 14時) (レス) @page40 id: 30ca69ad2f (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございますm(_ _)mとても嬉しいです! (2022年2月7日 22時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翡翠 | 作成日時:2022年2月3日 2時