138話 -祓- ページ45
「…？」
いない。
呪術活動が一段落し落ち着いたところで、いつものトンネルで真人の帰りを待っていたのだが。
一ヶ月帰ってこないこともあったから、そこはおかしいことじゃない。
それでも会いたいから探す。
映画館、ショッピングセンター、街中全て探したんだけど、いない。
「誰かの領域内とか…」
広範囲の呪力を探りながら歩いていたらいつの間にか高専に着いていた。
まさか高専にいるなんてことはないし、どうしたもんかな。
いっそ範囲を全世界に広げて探してやろうかと考え始めたとき、後ろから声をかけられた。
「あれ、Aじゃん」
「五条か」
いつも通り目隠しをした五条だが、なんだか深刻な顔と言うか、ちょっと私を警戒してる？
「…なんかあった？」
「いや…」
ちょっと着いてきて、と言うので大人しく従う。
今更私を罠にはめて祓おうなんて考えないだろ。
高専内の道を歩きながら五条と話す。
「Aってさ、人、殺したことある？」
「あー、直接的には無いかな」
改造人間の死因は無為転変によるものらしいから、私が殺したわけではないと思っている。知らんけど。
「直接的にはって……いやまぁ、そこはいいや」
「なんだよさっきから」
含みを持たせた言い方で探りを入れられている気がして気分が悪い。五条だから尚更だな。
「ここ、遺体安置所？」
五条が止まったのは、虎杖が生き返ったあの部屋の前。
遺体安置所？ 解剖室？ どうでもいいか。
「A、今からは嘘つかないって約束してね」
「え？ ……別にいいけど、状況による」
え、怖…
何が起きんの今から
五条は数秒置いて扉を開けた。
焦らすなよ怖いよ。
「硝子〜連れてきたよ」
「あぁ、ご苦労」
中にいたのは家入さんと、台に横たわる二人の…呪術師かな。既に仏様だ。
「君に見てほしいんだ。こっちに来てくれ」
五条に背中を押されて、台に近付く。
「二人してなんだよもう＿」
死んだ術師の姿を見て固まる。
頭部がおかしく変形した死体。
それと、べっとり付着した真人の残穢。
「死因は頭部変形による脳圧上昇。
そっちのは見れば分かるよね」
後ろから五条が言う。
もう一人は破裂したように変形していて、即死だろう。
「これやった呪霊はその場にいた数人の術師が祓ったらしいけど、その呪霊がどうも人型だったみたいでね〜」
「＿＿……は？」
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翡翠(プロフ) - とぅにさん» なんのことかと一瞬考えましたが吉田ですねｗｗちょくちょく別作品キャラおります。 (7月3日 2時) (
レス) @page22 id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
とぅに(プロフ) - ヒロフミくん出てきてびっくりしました☺️☺️ (7月2日 23時) (レス) @page21 id: 76d074d926 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 水泳進化人さん» コメントありがとうございますm(_ _)m返信遅れて申し訳ないです。自分が読みたかった話を書いて、好きだと伝えてくださる方が多く、私と同じ方が他にもいたんだなととても嬉しく思います…！！ (2022年3月3日 20時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
水泳進化人(プロフ) - 好きです。 (2022年2月25日 14時) (レス) @page40 id: 30ca69ad2f (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございますm(_ _)mとても嬉しいです！ (2022年2月7日 22時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2022年2月3日 2時
