135話 ページ42
いやまぁ、私が行くことになるよね。
そりゃそうだ。知ってた。
私も一応高専教員に含まれる。
条件は二級以上ってだけで呪術師とは書いてない。
「百鬼夜行の件で人手不足が加速してんね」
「しゃけ」
補助監督さんの車も空いておらず、新幹線で行こうにも一時間はかかる。
「どうせ私が付き添いならこれが最短よ」
狗巻をおぶった私が全力ダッシュするだけ。
新幹線なんて目じゃないくらいの速度で宮城県に到着する。
「ツナマヨ！！」
「そんなすごかった？」
一応、そのまま走ったら風圧で狗巻が吹き飛んでしまうので風除けはしていたが、自転車くらいの風は受けるので髪の毛がえらいことになっている。
それは私も同じだけど。
歩道の真ん中で二人して髪を整える。わたわた。
狗巻は短髪であんまり変化ない。
それからは目的地に向かいながら、任務内容を確認する。
「場所は夜の学校で、等級は準二級。余裕だねー」
「しゃけしゃけ」
「ターゲットの呪霊の出現条件が特殊で＿」
ふと知った顔が目に入ったような気がして、知り合いとすれ違ったのかと思い立ち止まった。
「高菜？」
急に立ち止まった私を心配した狗巻も同じように立ち止まる。
東京でも京都でもない、ここは宮城。
人違いの可能性もあるが、少し気になったので確認するために私は振り向いた。
「……」
「ツナマヨ、いくら」
「ん？ うん」
数秒頭が空っぽになり、狗巻の言葉に空返事した。
それもそのはず、振り返って目に飛び込んできたのは滅多に見られないサーモンピンクの髪。
どう考えても主人公、虎杖悠仁だ。
曲がり道で見えなくなるまで後ろ姿を眺めていた。
ストーカーではない。
さっき知り合いだと思ったのは、私が一方的に知っているだけだった。
ぬぅ、前向いて歩いてればちゃんと気付けたのに。
「どうせそのうち知り合うことになるけど、勿体ないなぁ。狗巻、行こ」
「？？ …しゃけ」
ここで虎杖と狗巻を知り合わせるわけにはいかないし、なにより今は任務が優先だ。
というか話しかける口実も無い。
どのみち原作にはバンバン関わっていくつもりだから、無理に今友達になる必要は無いだろう。
今はこうして一目見れただけでも嬉しい。
「寒かったら言ってね。暖房もどき使えるよ」
「明太子」
大丈夫、と言うように私に掌を向けた。
ちなみに暖房は“鬼火”と“風神”の合わせ技だ。
冷暖房はとても簡単。
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翡翠(プロフ) - とぅにさん» なんのことかと一瞬考えましたが吉田ですねｗｗちょくちょく別作品キャラおります。 (7月3日 2時) (
レス) @page22 id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
とぅに(プロフ) - ヒロフミくん出てきてびっくりしました☺️☺️ (7月2日 23時) (レス) @page21 id: 76d074d926 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 水泳進化人さん» コメントありがとうございますm(_ _)m返信遅れて申し訳ないです。自分が読みたかった話を書いて、好きだと伝えてくださる方が多く、私と同じ方が他にもいたんだなととても嬉しく思います…！！ (2022年3月3日 20時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
水泳進化人(プロフ) - 好きです。 (2022年2月25日 14時) (レス) @page40 id: 30ca69ad2f (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございますm(_ _)mとても嬉しいです！ (2022年2月7日 22時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2022年2月3日 2時
