【呪術廻戦】呪霊に転生したらしい。【3】

126話 ページ33

「呪骸の治し方は知らないぞ…」



意識は無く、腕が千切れているパンダ。
綿が出ているのだが、どこがどう重傷なのか全く分からない。

呪力を見た感じ、核がまだ残っているから生きてはいるけど……



「まぁいいか」



パンダの修復は夜蛾学長にやってもらおう。

意識の無い三人をここに放置して何かあったらいけないが、とはいえ今ここに安全な場所なんてない。


…今乙骨達はどうなってるかな？
任せろと言ってしまった手前、そっちの様子を見に行くことが出来ない。

同じように、五条やミミナナ、京都の様子も見ることができないのがとても悔しいが仕方ないと割り切る。

生で見たいよなぁやっぱり、名場面が多いから。



「＿＿ッう、わ、来たか」



またぞわぞわと気持ち悪い呪力を体で感じた。

夏油の『うずまき』だろう。
じゃあそろそろ、戦いが終わる。



「…ッッあぁ…気持ちわりぃ〜」



夏油の極ノ番に対抗するために乙骨が意を決し、里香ちゃんの呪力の制限を解除した。

それにより私は、完全顕現のときよりも濃い呪力を感じるハメになった。


「純愛だよ」「ならばこちらは大儀だ」
聞きたかったなあ！！！！


直後、衝撃。



「うっっっっっわ、バカ野郎！！」



特級同士の呪力の衝突により、あたり一面がまるまる吹き飛ばされた。

私はすぐに三人を遠くに運び、その有様を見届けた。
ありゃりゃ、高専がえらいこっちゃ。


なにはともあれ…夏油の負けだ。



「……んん…」

「…！」



真希ちゃんが朦朧ながら意識を取り戻す。
あと二人も呼吸は安定した。


…私は急がないとな。


処理される前に……夏油の元へ。

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