121話 ページ28
「私は今どこにいるでしょ〜か、京都です」
式神に乗って数十分。
京都の地に降り立った私は、とりあえず高いところから見渡してみる。
「壮観だねぇ」
なんと説明したのか避難は済んでおり一般人はいないが、どこぞのモンスターパニック映画ばりに小さいのから大きいのまで、レベルの高い呪霊がうじゃうじゃと跋扈している。
千の呪霊を放つとか言ってたな。
当然特級も何体か見て取れるが、呪術師も多いので放っといても問題ないだろう。
おりゃっ、と気の抜ける声でビルの上から飛び降りて、真下にいた一級呪霊を踏み潰した。
ちょうどそこにいた術師は私の出現に驚くが、無視してもう一度上に跳んだ。説明して回るのも面倒だ。
私は呪霊を祓うというより、危なそうな人間を助ける。
今まさに人間を襲おうとしていた呪霊を片っ端からぶん殴っていった。
「てや!
……これで30? かな?」
致命傷を与え消えゆく呪霊の上にしゃがみ、人の声に耳を澄ませる。
「死にそうな人いねぇかな。知ってる人もいねぇかな」
ちまっこい呪霊はスルーして、二級から一級を相手にする。
また聞こえた悲鳴の方へ走って、襲われる呪術師を助けて、すぐにその場を去る。
颯爽と現れて人を助ける。
めっちゃヒーローのムーブしてね?
一度建物の屋上に立ち、少し休憩する。
まだ術式は使っていないし体も疲れていないが、こうも飛び回っていると頭が混乱してしまうから。
「……おっ、ぞわわっと来た」
鳥肌の上位互換みたいな感覚がして、そちらに意識を向ける。
里香ちゃんの顕現のときに似ている。
でもまだ百鬼夜行は始まったばかりだから、そこまでは進んでいないはずだ。
ということはシンプルに、新たな特級呪霊の出現。
その近くには数人の人間の気配も。
大丈夫かな?
「思い立ったら行動」
建物から飛び降りて、道中邪魔な呪霊を殴り飛ばしながら特級の元へ向かう。
呪術師達はかなり混乱してるな。
きっと酷い被害が出るだろう。
これが一人の人間が起こした事件だってんだから恐ろしいな、呪霊操術。
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翡翠(プロフ) - とぅにさん» なんのことかと一瞬考えましたが吉田ですねwwちょくちょく別作品キャラおります。 (7月3日 2時) (レス) @page22 id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
とぅに(プロフ) - ヒロフミくん出てきてびっくりしました☺️☺️ (7月2日 23時) (レス) @page21 id: 76d074d926 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 水泳進化人さん» コメントありがとうございますm(_ _)m返信遅れて申し訳ないです。自分が読みたかった話を書いて、好きだと伝えてくださる方が多く、私と同じ方が他にもいたんだなととても嬉しく思います…!! (2022年3月3日 20時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
水泳進化人(プロフ) - 好きです。 (2022年2月25日 14時) (レス) @page40 id: 30ca69ad2f (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございますm(_ _)mとても嬉しいです! (2022年2月7日 22時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翡翠 | 作成日時:2022年2月3日 2時