104話 ページ11
簡単にまとめると、肝試しでよく使われていた廃墟と周辺の森に呪霊が大量発生した。
今後も人間が訪れる可能性がある以上、早急に祓除してほしいと。
初めは数の処理に向いている狗巻のみが指名されたが、二級かそれ以上の呪霊がいるかもしれないと窓から報告があり、真希ちゃんも同行することとなった。
実力は別として、四級の真希ちゃんが選ばれたってことはそれほど難しくないと判断されたんだろう。
で、暑いし大量の呪霊祓除が面倒なので私に手伝えと。
他の術師を呼ぶ許可はさすがに下りなかったので、立場フリーな呪霊の私に頼んだってワケだ。
そんなに難しい任務じゃない以上、手伝いくらいは吝かではない。
「じゃあ私は雑魚処理手伝うから、級が上の奴は君らでやってね」
「あぁ、そのつもりだ」
「しゃけ」
強いのを私がやって二人に雑魚相手をさせるより、そっちのほうが訓練に良い。
任務であろうとその目線は忘れないようにしたい。
その後しばらくは、三人で資料を事細かに読んだりして過ごした。
ときどき狗巻のツンツン髪が顔に触ってくすぐったかった。
そのうちに、車が止まる。
ドアを開けて狗巻が先に降り、自由になった私も続く。真希ちゃんも後から降りた。
補助監督さんが帳を下ろして、私達は中に入る。
場所は森に囲まれた廃墟の前で、確かに呪霊が多い。
ただ、呪力を感じるだけで姿は現さない。
「好戦的じゃないのかな」
「オマエがいるから出てこれねぇんだよ。呪力消してみろ」
「マジ？」
真希ちゃんに言われた通り、呪力を薄くしてみる。
ちなみに呪力を完全に消すのは無理。
呪霊なので。
「うそん」
呪力を抑えたその瞬間、四方八方から溢れるように呪霊が湧き出てきた。
森の中や廃墟、何故か地面から出てきたり上から降ってくる奴もいる。
任務開始だ。
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翡翠(プロフ) - とぅにさん» なんのことかと一瞬考えましたが吉田ですねｗｗちょくちょく別作品キャラおります。 (7月3日 2時) (
レス) @page22 id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
とぅに(プロフ) - ヒロフミくん出てきてびっくりしました☺️☺️ (7月2日 23時) (レス) @page21 id: 76d074d926 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 水泳進化人さん» コメントありがとうございますm(_ _)m返信遅れて申し訳ないです。自分が読みたかった話を書いて、好きだと伝えてくださる方が多く、私と同じ方が他にもいたんだなととても嬉しく思います…！！ (2022年3月3日 20時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
水泳進化人(プロフ) - 好きです。 (2022年2月25日 14時) (レス) @page40 id: 30ca69ad2f (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございますm(_ _)mとても嬉しいです！ (2022年2月7日 22時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2022年2月3日 2時
