第68話 京都姉妹校交流会 -団体戦��- ページ22
メカ丸が変形してパンダと戦っている。ロマン。
メカ丸は準一だから、それだけで言うとメカ丸のほうが優位。
ただ術師の力量とランク付けは必ずしも比例しないから、どちらが勝つかは誰にも分からない。
メカ丸の本体はこれだけの呪力出力で俺の円に引っ掛からない。つまりかなり術式範囲が広い。
肉体の損傷と欠損で呪力量の増加、ほぼ俺と同じだが、背負っているものが違うのだろう。俺はこの身体で得をしているが、メカ丸はどうだか。
メカ丸がなんかすごいビームを撃って、パンダが飲み込まれる。
負け、かと思いきや、ゴリラみたいになったパンダが砂塵の中から姿を見せた。
「なんだあれ」
「俺の最高傑作だ」
「そうですか」
自慢された。
もうパンダではない。
それでいいのか果たして。
メカ丸はその
最初に使ってた右腕はボロボロ、もう使えなさそうだ。
メカ丸が
核を狙ったのだろうが、ブラフを張っていた
これで、京都姉妹校交流会団体戦、
「…お、こっちも」
パンダの画面から目を反らすと、同時刻に戦っていた真希と霞の方も決着がついたようだ。
真希の太刀取りにて霞が戦闘不能、真希の勝ち。
「フフフ。面白い子じゃないか。
さっさと二級にでも上げてやればいいのに」
画面を映し出している張本人の冥さんが、真希を見て感想を述べる。
悟は不満そうに画面を見ていた。
「僕もそう思ってるんだけどさー
禪院家が邪魔してるくさいんだよね」
真希は十分な力があるものの、家のせいで四級止まり。
落ちこぼれとして蔑まれてきた華御家の影響力では何もしてあげられないのがもどかしかった。
「それよりさっきからよく悠仁周りの映像切れるね。三那人が“見えてる”からいいけど」
「私は金の味方だよ」
くいっと手を動かす冥さん。
「全く……いくら積んだんだか」
楽巌寺学長は無言。
無言は肯定だ。
さっき俺を睨んできたのも、「せっかく隠蔽しようとしたのにバラしやがって」とか考えていたのだろう。
実際はこうして三那人が見ているし、残念ながら今はもうちょっとやそっとでどうにかなる虎杖ではない。
第69話 予兆→←第67話 京都姉妹校交流会 -団体戦��-
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：翡翠 | 作成日時：2021年5月14日 22時
