重度の呪術廻戦ヲタクが転生してしまった件について。【呪術廻戦】

ヲタ女子は訓練する ページ9

「梅雨は嫌ねぇ。仁代(によ)が今日も雨で洗濯物が干せないって困ってたの」





仁代は使用人の名前である。

紫雲 仁代(しうん によ)。
偶然なのか漫画の世界だからなのか、「使用人」のアナグラム。



そんな話をママ上がしていたときにこっそり術式で晴れにしたり、






「おっ……これはすごいぞ」





鏡を見ながら自分の髪色をレインボーにして遊んでいたり、



好きじゃないご飯の味を全部カレー味にして食べたり、





「皮膚が引っ張られて痛いでおま」





身体を鋼鉄のようにする練習を指先から始めたり。



そんな感じで日常生活でちょこちょこ使っていたかいあって、まぁそこそこ使いこなせるようになってきた。


術式ガチャSSR乙〜








「で、そうなったわけ？」





現在は桃園家の縁側、そこになぜだか五条悟と座ってくつろいでいる。





「どんな攻撃もとは言わんがある程度の負傷は防御出来るようになったぞ」

「衝撃は防げねぇだろ」

「それはそう」





わしの術式のことは五条悟にだけ明かしている。

五条悟の性格は今でこそワルな感じだが、将来的なことを考えると言っても問題はないと思ったのである。

初対面であんな感じであったが、五条悟が諦めずに接触を図ってきてわしが諦めたのだ。



コミュ障を存分に発揮したのは言うまでもない。
慣れた人間とは普通に話せるが。





「当面の問題はフィジカルだ」

「赤ん坊が何言ってんだ」





五条悟の言うように、わしはまだ三歳。

赤ん坊と言うほどではないにしろ、幼い子供ではある。





「しかし三歳というのは自我や想像力、運動機能も急激に発達してくる時期」

「へぇー」

「今から筋トレしたらパワー型になれると思う？」

「早すぎるだろ」





五条悟はわしが饒舌に話すことにはなにも言ってこなくなったどころか、同年代かのように話してくる。

五条悟以外に素を見せたことはないが、なんなんだ。世界観的にあり得なくもないのか？そういう術式だと思われてる？



幼い頃から体を鍛えると身長が伸びないだとか、成長を妨げるだとかいろいろ言われているが、正しく鍛えればそんなこともないはずだ。


調べるにしてもスマホが存在しない時代。

うーむ、スマホ依存症のわしにはキツイ時代ですわー

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