重度の呪術廻戦ヲタクが転生してしまった件について。【呪術廻戦】

ヲタ女子は現実を受け止める ページ4

そういうことですか、呪術廻戦に転生してしまったんですね。


わしが夢女子だとかそうじゃないとかどうでもよくて、大好きな漫画の世界に？わしが？転生？



……まぁ、まぁ……そこは一旦どうしようもねぇので置いておく。


よくないのは、ここに扇がいて、ママ上とお話しているところだ。


我が家のことを何も知らんのだが、少なくとも御三家と絡みがある家だということが確定した。


呪術師ルート突入しました？




その後の話も盗み聞いていると、なにやら不穏な方向へ進んでいた。





「＿＿雅文(まさふみ)の件は残念だ。桃園にはオマエだけ、オマエの子も女が一人。早急に策を講じねばならんぞ」





雅文はパパ上の名前だ。


桃園………桃園って言うんすかわしの家は。


桃園Aっすか。
なにそのぶりっ子ヒロインみたいな苗字は…





「あら、策とは？とくに問題はありませんよ」

「みっともなく強がらずともいい。桃園を終わらせたくなければな」

「終わりませんよ、Aは強い子です」





扇→女しかいなくなった桃園はヤベェからなんとかしとけ

ママ上→Aがいるので大丈夫です黙ってろ


という言い合いをしばらく続けている。


ママ上？？
わしにそんな期待をしてもらっても困るのだが？？

本当なら強かな女の子が入ったのであろうか。
わしみたいなコミュ障チキンの魂が宿ってしもて……







なんやかんやあり、本題が終わって扇は帰った。


わしは見つかる前に部屋に戻り、なにもなかったふりを貫く。





「A、今度ね、呪術師の家系が集まる会合にうちも参加することになったのよ。五年に一度くらい開かれるんだけれどね」





御三家だけが集まる会合とは違い、今度のは多くの名家がみーんな集まるらしい。


広義的に言えば親睦会。パーティ。


わしが一番苦手なやつですな。
まぁエケチェンなので関係ないが。





「それでねぇ。最低二人の参加が絶対なのよね」





オウ……………？？





「前回はパパがいたのだけれど、今回はママしかいないじゃない？だからAも連れて行くことになったの」






これはあれだ、マズいやつだ。

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