ヲタ女子は授業を受ける ページ30
教室に三人きりにされてしまったわし達。
五条悟の気配は既に遠ざかり、助けを求めることはできない。
助けもなにもアイツが作り出した状況だが?
汗が止まらないぜ。
灰原雄がわしの前まで来てしゃがむ。
う、うわ…真ん丸の目が輝いてる…
青が……澄んでいる……
「何歳?名前は?僕は灰原雄!こっちが…」
「七海です。灰原、質問責めにしないでください。困ってます」
七海氏は良き理解者であるようだ……………
突然詰められてわしは完全に固まった。
が……いつまでもこのままでは、そのうち戦闘中に固まって死んでもおかしくないのである。
…やだなぁ戦いたくないなぁ呪術師やりたくないなぁ死にたくないなぁ
「もッ…もぞの、おうこ、です…………」
ハイ声裏返った〜
くっころ。
「おうこちゃんかー!よろしくね!………でいいのかな?七海」
「さあ…あの人が何考えてるのかなんて分かるわけないでしょう」
そうだよ五条悟、なんでわしをここに放置したんだよ。
いやまぁ仲良くなっとけよみたいな意図なのは分かるんだが。
じ、自己紹介したら終わりだろ!!
人と人ってどう馴染むんですか?急に元気に会話ができるとでも思ったか?
あいにく二年の教室を知らないから逃げようもない。平屋なんで端から歩けばいつか見つかりますけどね。
「もうすぐ授業始まるんだけど…どうしよっか?」
灰原雄のパッチリした純粋な目が怖い。
前世では絶対に関わらなかった陽の者の目だ。
「…一緒に受けるか、五条さんのもとに届けるか、ですが」
七海氏はどっちかといえばコチラ側の雰囲気だが、コミュ障ではなくダウナー系という言葉が似合う超絶美形お色気クォーター脚長高専生なので関わりたくない。
…………………でもなんか未来の七海氏のことをよく知ってるおかげでほんのりと安心感が………………き、気の所為だと思っとこう。
「僕は一緒に受けたいよ!」
「彼女の意思を尊重しましょう」
アッ………
はい、わしのターンですね。
でもこれ二年の教室行っても追い返されるな五条悟に。せっかく会わせてやったのにって言われるよ。
「……じゅ、じゅぎょう…うけます……」
「ほんと!?だって七海!!」
「どこで受けるのか考えましょう」
あ〜〜〜もう帰りたい。
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翡翠(プロフ) - 月見山さん» 嬉しいです!ありがとうございます!! (12月26日 17時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - Naさん» だいたい週一くらいで更新します!ありがとうございます! (12月26日 17時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
月見山 - とても面白かったです!! (12月23日 22時) (レス) @page39 id: 1c5cb15ccc (このIDを非表示/違反報告)
Na - 真面目に大好きです!続きずっと待ってます。 (12月23日 21時) (レス) @page39 id: da955bb30a (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 風花さん» ありがとうございます!ちょくちょく書きます! (12月17日 0時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翡翠 | 作成日時:2023年10月11日 15時