重度の呪術廻戦ヲタクが転生してしまった件について。【呪術廻戦】

ヲタ女子は明かす ページ22

「私達呪術師の家系は、呪術っていう力が使えるのよ。超能力みたいなものって言えば分かるかしら？」





呪術で分かりますママ上。

どれだけ呪術廻戦のヲタクやってきたと思ってるんですか。



そこから順番に呪術講座が始まったが、当然知っているようなことばかり。

呪術廻戦ヲタクとしては一般常識ですからな。ふひひ





「桃園家には、代々継がれてきた術式があって…」





諸行無常ですね分かります。

書物の知識だけど諸行無常と書いてユートピアって読み始めたのはわしの祖母らしいですね。いいセンスだ。

ルビ系術式は他に星間飛行(ラヴランデヴー)とか星の怒り(ボンバイエ)とか…………反重力機構(アンチグラビティシステム)がガチでツボ。なんやそれ。





「あなたがそれを使えたら、いろんな面で禪院家が援助してくれるんですって」

「えんじょ」

「助けてくれるってことよ」





いやまあそれは分かってるが。

それがわしにどんなメリットがあるのかはイマイチ。

正直今の生活には満足してるワケだし。





「だからね、何か違和感があったらすぐに教えて」

「…助けてくれるってなに？
とうしゅさまは なにをしてくれる？」





ママ上より、援助してくれるという禪院直毘人に聞いた。


ずっと酒飲んでるなコイツ。





「子供に言っても分からん。だがそうだな……
今よりもっと、好きなものを何でも買ってもらえるぞ」





きっと禪院直毘人は、幼いわしにも伝わるように言ってくれた。


すっげえ子供向けの言い方だがな。


うーむ。

とにかく金銭的な援助は確定で…あとは家系が危ういことか。


ママ上もまだわしの術式を知らない。
金銭的な援助があれば、今よりもっと……


なら……


決めた。


わしはパーカーの紐を抜き、両手でぎゅっと掴む。





「……とうしゅさま、こ、これで、いいですか？」





術式で木材に変化させ、枝のようになった紐を片手で持った。



………………

………………え、あの黙らないでくださいなんかやらかしたみたいで恥ずかしくなってくる






「……ほう、驚いた」

「A、あなたいつの間に使えたの？」

「…………ぅ、…わか、んない」





誤魔化してしまえ！！

援助なんて、受けて損は無いと判断した。


術式でなにをするつもりか知らんが、ローリスクハイリターンだと思う。

そうじゃなきゃ困りますけどね！！！

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