ヲタ女子は帰る ページ16
何故か家入硝子の部屋で一夜を過ごし、翌朝高専から出るときに硝子サンと今生の別れみたいな会話をしつつ、現在五条悟と車に乗っている。
何故？？
運転手さんがいるので会話はできないが、幼女の小さい手で頑張って紙に文字を書く。
「(なんでおまえがいるんだよ)」
「(一人で帰していいわけねえだろ)」
「(そういうところだけちゃんとするのやめろ)」
「(泣かすぞ)」
怖。
五条悟にも一応子供を送り返すくらいの倫理観があったみたいだ。
いや……まあどうせ最初から最後まで車だからいいんだが……
……………転生する前のわしに「将来五条悟と五時間同じ車に乗るんやで」とか言っても信じないだろうな。
は？当たり前だろ何なら今も夢だと思ってるわ。
「寝とけば？長いよ」
行きは緊張で目がパキパキだったが、今は力が抜けて逆に眠い。
わりと朝早い時間ではあるが、正直ちゃんと眠れていないので今にも意識が落ちそうである。
「(ねてるあいだになにかし)」
「するわけねえだろ！！」
書いてる途中で言われてしまった。
ちょっと運転手さんびっくりしてるからやめてさしあげろ？？
「(残念ながらガキに興味はないんで)」
「(あったらやばいんだが)」
「ほら早く寝ろよ。うとうとしてんぞ」
＿＿大変不本意ではあるが、体の方が耐えきれず、そのまま意識を落とした。
＿＿＿＿＿
黙ってれば普通のガキなんだけどなあ。
反対側のドアにもたれて寝始めたクソガキこと、A。
眠りに落ちてすぐ、車の振動で俺の膝の上に頭が乗っかった。
コイツは、いつかの会合から俺の前でだけペラペラ喋るようになった気味の悪い赤ん坊。
…今は赤ん坊というには遅いだろうが、少なくともコイツの内面と外面は全く一致していない。
俺の六眼をもってしても理屈は分からないが、呪いなんてもんが存在する限りどんな理由もありえないなんてことはありえないだろう。
スラスラ話せるだけではなく、術式まで使いこなしてるが……こちらは修行中らしい。
まだ三歳。
こんな歳でこの調子じゃ、成長したらどうなるか想像もできない。
「…はぁ〜」
ただ、俺にだけ素を見せているという優越感は少しだけあった。
…舐められてるわけじゃねえと思いたい。
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翡翠(プロフ) - 月見山さん» 嬉しいです！ありがとうございます！！ (12月26日 17時) (
レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - Naさん» だいたい週一くらいで更新します！ありがとうございます！ (12月26日 17時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
月見山 - とても面白かったです！！ (12月23日 22時) (レス) @page39 id: 1c5cb15ccc (このIDを非表示/違反報告)
Na - 真面目に大好きです！続きずっと待ってます。 (12月23日 21時) (レス) @page39 id: da955bb30a (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 風花さん» ありがとうございます！ちょくちょく書きます！ (12月17日 0時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2023年10月11日 15時
