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ヲタ女子は挨拶する ページ14

いくらコミュ障であれど、今が幼女の姿であり、さらには自分の身を守るためならばそれを存分に利用する。


そのおかげでわしは今家入硝子に同行して医務室へ向かっている。





「…大丈夫なのか?今から治療だが」

「そっか。血いっぱい出てるから先生と待っててくれる?」

「いく」

「だって先生」





夜蛾先生と共に廊下で待つのも苦痛である。


今のところ、五条悟と二人きりのとき以外で安心できるのは家入硝子の存在だ。

五条悟とのように普通に話すことはできないが、同性だからなのか不思議と心が休まる。


あとわしの背がまだ1mもないからデカイ男の威圧感を余計に感じているのかもしれない。そこらへんは時間経過と慣れだと思うが。





「じゃあ、あとは頼んだぞ。A、無理そうだったら出てきていいからな」

「はいはーい。Aは任せて」





ガラガラと開けられた医務室。
入った瞬間たしかに香る鉄の臭い。

奥のベッドにうつ伏せで横たわるのは背中をザックリ斬られた女性。





「おや、君が治療してくれるのかな?」

「あ、冥冥さん」





冥冥さんダァ!?!?!?!?!?!?!?!?!?



ワァ!!!!!!!!!!!

美しいお背中ですねェびっくりしちゃった!!!!!!!!!!!!!





「珍しいですね」

「少しヘマをしてしまってね」





にしても痛々しい傷。
よく平気な顔をしていられるものだ。


意外にもわしはなんとも思っておらずほっとする。厨二の中学生みたいな感じではなく、体の力が抜けたりとかそういうのが無いという意味だ。

もし本当に呪術師になるとして、血への耐性が無かったら圧倒的に向いてない。いやそっちのほうが助かります死と隣り合わせの職業なんて嫌です。



家入硝子はすぐに治療に取り掛かる。

先に傷を清潔なタオルで拭いてから、反転術式を開始する。





「その子は?」

「五条の知り合いの子らしいです」





桃園家と五条家にほぼ関わりはないが、分かりやすくそう言っているだけだ。

まぁ間違いではないんで……





「そうか。こんな姿で申し訳ないね。私は冥冥だ」

「あっ………ッスー…ももぞの、おうこ…です…」





綺麗な御尊顔で笑う冥冥、お美しすぎて神々しすぎて眩しすぎて目が潰れそう。





「冥冥さんには人見知りしないんだね」

「……」

「ダメだったか」





さしすに囲まれたときより気持ちは楽だが、基本的に誰相手でも人見知りするのがわしである。許してくれ。

ヲタ女子は帰りたい→←ヲタ女子は膝の上



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翡翠(プロフ) - 月見山さん» 嬉しいです!ありがとうございます!! (12月26日 17時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - Naさん» だいたい週一くらいで更新します!ありがとうございます! (12月26日 17時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
月見山 - とても面白かったです!! (12月23日 22時) (レス) @page39 id: 1c5cb15ccc (このIDを非表示/違反報告)
Na - 真面目に大好きです!続きずっと待ってます。 (12月23日 21時) (レス) @page39 id: da955bb30a (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 風花さん» ありがとうございます!ちょくちょく書きます! (12月17日 0時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翡翠 | 作成日時:2023年10月11日 15時

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