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44話 ページ50

「あーあの日は、任務の打ち合わせじゃなかったか?」

「そうですね。東京の準一級術師との共同任務でしたが不在だったため、伊地知くんが代わりに対応していたのかと」

「あぁ、なるほど」



共同任務なんてものがあるのか。

でも割と植物トリオが一緒に任務してたり、8巻の話もあるから、上の呪術師にもそういうのはあるんだろう。

これ私が人間として生まれてたら全部ここの授業で習ってるんだろうな。



「あ、五条来た」



私のセンサーに五条の気配が引っ掛かり、ベッドから降りた。



「そうか。じゃあまたな(・・・)



家入さんは手をヒラヒラさせて私を見送った。

ナナミンはもう用はないみたいで、私と一緒に部屋を出る。



「ナナミンって並ぶと小さいよね」



私の目とナナミンの頭の天辺が平行だ。

ちょっと背伸びすると可愛いつむじが見える。



「ほんの五センチかそこらでしょう。あとその呼び方をやめてください」

「やだー」

「背が高いと調子も上がるんですね」



なんだか不愉快なディスられ方をした気がするが、聞こえないふりをしてナナミンとお別れした。


さて今からは五条に会って、さっさと真人のところに帰る。


外に出て、五条を探すのも面倒だったので大きく息を吸って……



「ごじょ〜っっ!!!!!」



とクソデカボイスで叫んだ。

なんか大地が揺れた気がしたけど多分偶然地震があっただけだ。多分。


叫んでから数秒で、後ろで足音がした。



「プレゼントマイクじゃないんだから」

「五条〜!」



なんだその伝わりづらいツッコミは、と言おうとしたけどやめた。

私は素早い動きで五条に飛びつき背中に回った。

セミのようにしがみついて五条の真っ白頭をわしゃわしゃする。



「やめろこのっ」

「無限解いてんじゃ〜ん! そういうところ、危機感の欠如だよ。私のほうが強いんだぜ」

「知ってるから解いてんだよ…オマエ何故か無限効かないし」

「拗ねんなよ」



抵抗をやめて顔を背けてしまったので、五条から降りた。

前より素直だ。
かわいげがあっていいじゃないか。



「綺麗だなぁ。目、くれない?」

「あげるわけないでしょ。幻影旅団かよ」

「…六眼って死後も綺麗なままなの?」

「僕が知るわけないだろ」

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翡翠(プロフ) - まるめんさん» ありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです (9月9日 16時) (レス) id: dbd7e88ded (このIDを非表示/違反報告)
まるめん - 夢主イメージイラストうますぎません???お話も面白いです (9月9日 15時) (レス) @page19 id: 17d5d6def1 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 茨の谷の第二王子さん» コメントありがとうございますm(_ _)mすみません、その作品は存じ上げないですね…! (2022年4月20日 15時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
茨の谷の第二王子 - 青龍、玄武、白虎、朱雀って「異世界で神獣にハメられました。」で見たぁ! (2022年4月20日 0時) (レス) @page33 id: d096c6aa19 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - ノアさん» コメントありがとうございますm(_ _)m一日一話がんばります! (2021年12月27日 19時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翡翠 | 作成日時:2021年11月15日 1時

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