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42話 ページ48

瞼の隙間から差す光に目を痛める。

まともに目を開けられるようになったのは、それからたった数秒後の話だった。



「…金髪がふたり…」



真っ先に目に飛び込んできた、もはや光より眩しい金髪。

回らない頭で考えて、二人は私の見張りだと気付いたのもまた数秒後の話。



「時間ぴったりですね。虚言ではなかったようで」

「このまんま目覚めんでも良かったんやけど。むしろ寝とるうちに祓ったほうが良かったやろ、気色悪い」

「その件に関しては相談したでしょう。なによりご本人の前で言う話ではない」

「は? 呪霊に気ぃ使っとんの?」



起きて早々騒がしい面々を呼んだものだな、なんて客観視。

ナナミンと直哉くん、二人の相性は悪そうだ。



「一ヶ月ぶりのオハヨウで、なんで初っ端罵られんといかんのよ」

「呪霊が喋んなやブス」

「は?? 人間と比べても可愛いと自負してるわブス」

「ブス」

「やめなさい」



小学生のようなくだらない言い争いはナナミンによって止められたが、直哉くんにはずっと喧嘩腰で睨まれる。

これ絶対人選ミスでしょう、なんでコイツ呼んだの。



「じきに家入さんが戻ってくるので大人しくしていてください」

「それ私よりこっち(直哉くん)に言うべきでしょ」

「は? どういう意味やそれ、喧嘩売っとんのかカス」

「いちいち突っかからないでくださいと言っているんですよ、貴方も禪院さんも」



と、ひとくだり終わったところでドアが開けられた。

開けたのはおにぎりを片手に持った家入さん。



「目覚めたか。なんともなさそうだな?」

「えぇ、問題はありませんでした」

「ならいい」



直哉くんは早々に舌打ちして出ていったが、ナナミンはしばらくここにいるつもりらしい。

家入さんは食べかけのおにぎりを皿に置いて、ベッドに座る私のもとへ来た。



「体調は?」

「絶好調だね」

「そうか、残念」

「えっ」



話を聞くと、私が今生きているのは五条の意思によるもので、家入さんはそれに反対だったそうだ。

そりゃあ厄介な特級呪霊を祓う絶好の機会となれば、それも呪術師として当然だろう。


じゃあ尚更、なんで五条は私を生かした?



「アイツ自身もよく分かってなかったぞ。コイツを祓ってはいけない気がする…とかなんとか言ってたかな」

「なんじゃそりゃ」

「知らん」

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翡翠(プロフ) - まるめんさん» ありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです (9月9日 16時) (レス) id: dbd7e88ded (このIDを非表示/違反報告)
まるめん - 夢主イメージイラストうますぎません???お話も面白いです (9月9日 15時) (レス) @page19 id: 17d5d6def1 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 茨の谷の第二王子さん» コメントありがとうございますm(_ _)mすみません、その作品は存じ上げないですね…! (2022年4月20日 15時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)
茨の谷の第二王子 - 青龍、玄武、白虎、朱雀って「異世界で神獣にハメられました。」で見たぁ! (2022年4月20日 0時) (レス) @page33 id: d096c6aa19 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - ノアさん» コメントありがとうございますm(_ _)m一日一話がんばります! (2021年12月27日 19時) (レス) id: 5d748230e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翡翠 | 作成日時:2021年11月15日 1時

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