第二十六話 ページ28
夜も更けてきたので見回りにキリをつけ、学校に戻ってきた。
あれからパパラチアは、フォスと話してる途中でまた眠りについてしまったらしい。
遠くでジルコンがなにやら変な動きをしているが、放っておこう。
もう見慣れた自室に戻り、私は眠りについた。
………………
「根拠なく」
「明るい予感に甘えられてた頃が」
「ふしぎで」
「うらやましいよ」
………………
翌朝、通常通り仕事に出る。
元いた世界とはなにか環境が違うのか、いまだに朝日がとてもまぶしい。
遠くの方で黒点が見えたが、すぐに消えてしまったので顔を背け、見回りを続けた。
………………
なにやらフォスがアレキサンドライトとお勉強会を開いているらしく、まだ知識が乏しい私も参加させてもらうことにした。
フォスは月人についてだけだが、私はそれ以外にも学びたいことが多い。
月人は教材があるとして、この星の生態系や宝石の生活については図書室から拝借した本で学ぶ。
後日アレキがクイズを出してくれるので、それに答える形式だ。
ありえないほど沢山の教材があるが＿＿こんなもの覚えれるのか。
………………
翌日、アレキのもとに向かった。
一夜漬けとまでは行かないが、昨夜は久々にとても勉強したので少し疲れた。
着いてすぐアレキが私にクイズを出す。
「じゃあ簡単な問題」
「染色するのに使う植物は？」
全く簡単ではない。
「アサ本来の色とアデの黒」
「シロチョウの死骸の白」
「フユ…コヤメの黄色」
「……えっと、ユラギの紫」
「正解！」
「しっかり覚えてるじゃない」
少し自信がなかったが合っていたようだ。
勉強といっても計算や頭を使うこともなく、完全に全て暗記なのでクイズも全てこのような感じだ。
フォスもフォスで難しい問題に取り組んでいた。
………………
辺りが暗くなった頃。
アレキがダウンし、逆にフォスがクイズを出していた。
「過去出現した
「十二番目に少ない器の型は？」
「……
「正解 さすが」
…私にはまったく分からない。
というか別に必修ではない。
アレキも限界らしく、私もそろそろ眠たくなってきたので部屋に戻ることにした。
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翡翠(プロフ) - おうるさん» コメントありがとうございます。更新が遅くて申し訳ないです…。励みになります。 (2019年11月19日 19時) (
レス) id: 845110876f (このIDを非表示/違反報告)
おうる(プロフ) - めっっっっちゃこの作品好きです!!!!!更新頑張ってください!!(*^^*) (2019年11月19日 18時) (レス) id: 3d90f48b0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2019年8月14日 2時
