34．生物部のがらくた ページ35
「潤くん赤ちゃんになったの？！」
「ほんなはへないだろ！！ (そんな訳ないだろ！！)」
真面目な顔で悲痛な叫びを上げる木全さんに
おしゃぶりを咥えたまま即座にツッコむ上原さん。
「っふは！何してんだよリーダー」
「あはは！潤くん意外と似合ってるじゃん！！」
「おもろ(笑)」
「っ…あーもうほんとうっせえなお前ら！！生物部の奴らから引き取らされたもの多すぎて
これしゃぶってくるしか運ぶ方法なかったんだよ！！良いから早く手伝え！！」
我慢できなくなったのか、ぺっ、とおしゃぶりを床に吐き出して怒鳴る上原さんに
「はあ？なんでそんなものもらってくるんだよ」
不思議がってぞろぞろと扉に駆け寄る岡野さんたち続いて、全員で扉から顔を出すと
唖然とした。
「何ですかこれ…」
「…多すぎやろ」
「すげー！！なんかいっぱいある！」
「ありすぎる…！」
扉の傍には、大量の砂や、猫用のエサ、トイレに猫じゃらしといった
しろまるのためのさまざまな器具…だけでなく
大きな水槽や虫網にシャベル、ベビー用品など、
明らかに関係のないものが山積みになって台車に乗せられていた。
「あ〜！Aさんいる〜」
…そしてその台車を引く佐藤さんの姿が。
「…おはようございます佐藤さん」
「おはよ〜これからよろしく〜…ねぇ」
挨拶をしたかと思えば、にやにやしながら佐藤さんが急に距離を詰めてきた。
なんかまたろくでもないことを言おうとしてる気がするこの人。
「俺さ〜今日はAさんの初めての出勤だから、Aさんに会えると思って
頑張って夕礼来たんだよね〜…
褒めて欲しいな♪」
うわあ…やっぱり…
「来るのが普通だと思いますよ」
「まあまあそう言わずにさ〜」
と、ずいずいと迫って来る佐藤さんに引き気味になっていると
「…景瑚くん、運ぶで」
「あ…」
「いてっ！」
砂の袋を抱きかかえた井上さんが、赤ちゃん用のガラガラで後ろから佐藤さんの頭を叩いた。
「も〜！何で皆俺のことすぐ叩くの…って港人くんじゃん。珍し〜ね♪」
「…どういう意味」
じとーっとガラガラを握ったまま佐藤さんを睨む井上さん…なんかシュールだな。
…じゃなくて。
助かった、私も早く運ぶの手伝おう。
そういえば青木くんのこと聞きたかったけど
おしゃぶり咥えた上原さんに完全に持ってかれちゃったな
なんて思いながら
私も台車に乗った器具を手に取った。
あ…哺乳瓶だこれ。
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彗(プロフ) - まりなさん» コメントありがとうございます！西くんとけごくんの絡み自分も見たいですね…！もっとタンポポたちと八men鳥メンバーを絡ませたいんですが…また出てきてくれるでしょうか八men鳥…。どうなるか分かりませんがこれからもちょくちょく読んでくださると嬉しいです！ (2021年8月1日 18時) (
レス) id: 12b55ffeba (このIDを非表示/違反報告)
まりな(プロフ) - はじめまして！この作品凄い好きです！クンチキタンポポも八men鳥もどっちも好きなので私得でしかない作品なので作って下さってありがとうございます！個人的にまた八men鳥が出るなら西くんとサケイ推しなので2人の絡みが見たいなと思います…！ (2021年8月1日 13時) (レス) id: 5bbf9f4adb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彗 | 作成日時：2021年6月27日 11時
