28．初出勤 ページ29
＊
という訳で。
今朝の回想も挟んだところで、現在放課後。
「し…失礼します」
第三体育倉庫…じゃなくて、我らがアジトの扉を開けると
「あ！Aさん！！！はよー！！！」
「おー」
「…っす」
漫画片手に笑顔のソル先輩、ちょうどタバコに火をつけるところだったらしい岡野さん、スマホをいじりながらガジガジと棒付き飴を噛む井上さんがソファに座っていた。
「…おはようございます」
…ソル先輩に合わせておはようって返したけど
もうおはようの時間じゃないような気がするな。
そんなことを思っていると
「しろまるならあそこ」
体に悪い煙を吐き出しながら岡野さんがそう言って指をさした。
見ると
「Zzz…」
謎のキャラクターの柄のタオルケットにくるまって昼寝中の木全さんの腕の中で、すやすやと寝息を立てるしろまるがいた。
ウサギと猫が一緒に寝てる…。
「おい翔也、起きろって」
「ん…ふあ…Aさん来たあ…？」
「来たぜ！！！！」
「ソルくんうるさ(笑)」
「えへへ目ぇ覚めたや、Aさんおはよぉ」
「にゃあ〜」
「おはようございます木全さん。しろまるもおはよう」
ふわっと笑みを浮かべる木全さんの腕の中を抜け出して、私の膝の上に移動してきたしろまるの頭を撫でる。
「えっと、朝に潤くんに言われたお世話の仕方をAさんに言えば良いんだよね？」
「そーそー！」
「ったくなんで俺らには教えてくれねぇんだよリーダーは」
「しゃーないやん」
「なんで仕方ないんですか？」
『俺ら三人とも六限サボって昼寝してたらそのまま寝過ごして夕礼すっぽかしたから』
「…そうですか」
にこにこ、イライラ、ガジガジ。
それぞれの表情は違えど、三人綺麗にそろってそう言われた。
そんな堂々とされても困るんだけどな…。
「にゃあ…」
しろまるも呆れているようだった。
「もうびっくりしたよ？来たら誰も居なくてさ。潤くんも�狡�あんだけ大事な説明するって言ったのになんで翔也しか来てないんだよ？！�瓩辰禿椶辰討燭覆◆�
どうやら意図的に上原さんが岡野さんたちに説明しなかったんじゃなくて、必然的に木全さんしか聞けなかったみたいだ。
…朝の時点で青木くんが木全さんに聞いてって言ってたの、多分こうなること想定してたんだろうな。
「よし！まかせといてAさん！」
ふんっと意気込み、なぜか力こぶを作る木全さん。
…大丈夫かな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彗(プロフ) - まりなさん» コメントありがとうございます！西くんとけごくんの絡み自分も見たいですね…！もっとタンポポたちと八men鳥メンバーを絡ませたいんですが…また出てきてくれるでしょうか八men鳥…。どうなるか分かりませんがこれからもちょくちょく読んでくださると嬉しいです！ (2021年8月1日 18時) (
レス) id: 12b55ffeba (このIDを非表示/違反報告)
まりな(プロフ) - はじめまして！この作品凄い好きです！クンチキタンポポも八men鳥もどっちも好きなので私得でしかない作品なので作って下さってありがとうございます！個人的にまた八men鳥が出るなら西くんとサケイ推しなので2人の絡みが見たいなと思います…！ (2021年8月1日 13時) (レス) id: 5bbf9f4adb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彗 | 作成日時：2021年6月27日 11時
