第26話 ページ26
「伊吹家の当主に、ねぇ.....」
五条は髪をくるくるといじりながらAを見つめる。
「これまでのAからじゃ聞けない言葉過ぎて、正直温度差に驚いてる。
...でも、薄々気づいてたよ。Aが本気でやってないことは。」
「...!」
「強い呪術師になりたいっていう意見は素晴らしいと思うよ。
別にそれに関しては応援するし、僕だって協力する。」
「...でも、どうしてAは伊吹家当主になりたいの?
強い呪術師になることと伊吹家の当主になることはイコールじゃないよね?」
「...嫌いだからです。家族の事が。
ずっと隠して来たけど、あいつらのことなんて1mmも好きじゃなかった。
...私の思いなんて何も考えてくれてなかったんです。
妹を生かすための身代わりとしか私を見てなかった。」
「だから、ぶっ壊したい。腐った家系の伊吹家を、私が正してみせる。
落ちこぼれなんてこの世には存在しなくて、一人一人が強さを持ってるって分からせたいんです。」
「...真希さんと全く同じ考えですよ。
真希さんの考えを否定しようと必死だったけど、本心は真希さんと一緒だった。」
「...そう。まあいいんじゃない?Aがそう思うなら。
でも、これだけは言っとく。多分Aは―――」
「伊吹家当主になりたいなんて、1mmも思ってないよ。」
じゃ、僕は仕事してくるから。と言い、五条は職員室に戻る。
『先生も言いたいことあったんじゃないんですか?』といい呼び止めようとしても、
『もう済んだからいい。』とだけ言って歩いていってしまった。
「....どういうこと....?」
343人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
吹雪 - 愛のちからってすごいんだなって思いました。少しずつ薬じゃなくて伏黒に頼っていく…最高ですね!大好きです!完結おめでとうございます! (2022年8月21日 11時) (レス) @page50 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - めっちゃめちゃ良い作品で泣きそうになりました最後ほんとによかったです...!他の作品も(?)応援してます〜〜!! (2022年6月28日 19時) (レス) @page50 id: ce9925ebbb (このIDを非表示/違反報告)
ccctp(プロフ) - この展開待ってました!!面白いです (2022年1月9日 19時) (レス) @page17 id: 16646bc3ba (このIDを非表示/違反報告)
ガラシャ(プロフ) - 面白いです更新頑張って下さい❗️ (2022年1月5日 1時) (レス) @page14 id: 195258dcbf (このIDを非表示/違反報告)
ccctp(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2021年12月31日 14時) (レス) @page7 id: 16646bc3ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:碓氷エマ | 作成日時:2021年12月30日 21時