第13話 ページ13
「........はっ、」
目が覚めたAは、再びベッドの中にいた。
隣には伏黒が座っている。
「ふ、伏黒。今何時...?」
「8時10分だ。」
「は、8時10分!?なんで起こしてくれなかったの!?もう予鈴鳴っちゃうじゃん!」
「....悪い。泣き疲れてぐっすり寝てたから起こせなかった。」
「....あ、そっか。私昨日あのまま...」
思いっ切り泣いて寝たおかげか、今は吐き気も頭痛もない。
薬を取られてしまったから従わざるを得ないが、
Aは強くなろうとは全く思っていなかった。
なりたいとなれるは全く違う。
薬を飲んでいないせいで強い呪術師になりたいという気持ちはあるが、
もう諦めたことなのでそう簡単に頑張ろうとは思えないのだ。
.
.
.
.
.
.
.
.
「お、Aと伏黒じゃん。おはよう。」
「伏黒はともかく、Aが遅いだなんて中々無いわね。なんかあった?」
「いや、特に何もないよ...!大丈夫!」
「...なんかいつもよりテンション低い?クマもめっちゃあるし。」
「...Aは疲れてるんだ。そっとしといてやれ。」
「...伏黒は理由知ってんの?」
「......別に。」
教室はなんだか気まずい空気になる。
それを打開するように、担任の五条悟が入ってきた。
「おはよう!!今日は通常授業だから宿題ありだよ!やったね僕の生徒たち!!」
「........もしかして、僕お邪魔だった感じ?」
異様な空気を感じ取った五条は、すかさずドアの影に隠れる。
ため息をついた野薔薇はドアに近づき、五条を教室まで引っ張ってきた。
「先生、なんでもないのでホームルーム始めてくださーい。
ついでに宿題もなくしてくださーい。」
「いくら可愛い生徒のお願いでもそれは無理!!
あと、ホームルーム始めるからみんな着席!」
全員静かに移動し着席する。
「さっきも言ったけど、今日は通常授業ね。任務はなし。
午後は体術の授業。真希達が稽古つけてくれるってよ。」
「真希さんと稽古...!!今日はラッキーデーね。」
「....ま、連絡はこれくらいかな。じゃあ、今日も授業頑張って〜。」
343人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
吹雪 - 愛のちからってすごいんだなって思いました。少しずつ薬じゃなくて伏黒に頼っていく…最高ですね!大好きです!完結おめでとうございます! (2022年8月21日 11時) (レス) @page50 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - めっちゃめちゃ良い作品で泣きそうになりました最後ほんとによかったです...!他の作品も(?)応援してます〜〜!! (2022年6月28日 19時) (レス) @page50 id: ce9925ebbb (このIDを非表示/違反報告)
ccctp(プロフ) - この展開待ってました!!面白いです (2022年1月9日 19時) (レス) @page17 id: 16646bc3ba (このIDを非表示/違反報告)
ガラシャ(プロフ) - 面白いです更新頑張って下さい❗️ (2022年1月5日 1時) (レス) @page14 id: 195258dcbf (このIDを非表示/違反報告)
ccctp(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2021年12月31日 14時) (レス) @page7 id: 16646bc3ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:碓氷エマ | 作成日時:2021年12月30日 21時