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歓迎会 ページ10

呪術高専を散歩して、分かったことが2つほどある。




1つ目はとても広いということ。



校舎に学生寮、膨大な呪力を感じる謎の建物など。




私は本当に高専を舐めていたんだな....と、身に染みるほど分からせられた。




2つ目はとても強い教師が存在するということ。



職員室の前を通った時に感じた、嫌というほどに強力で特徴的な呪力。



呪力量は憂太の方が多分多いけど....そういう類の話じゃない。




普通の術師とは根本的な何かが違う。



気軽に近づいてはいけないような雰囲気を感じて、入らずに逃げてきてしまった。





「......あ、もう19時だ」





いけない。散歩をしていて時間を見ていなかった。



みんなでご飯を食べようと狗巻くんに誘われてたのに。




急いで共有スペースに向かう。



久しぶりに自分の出せる最大限の速さで走った。





「はーっ、はーっ......遅れたごめんなさい.....」



「うおっ、お前走ってきたのかよ。

足音全く聞こえなかったけどどういうことだ.....?」



「Aちゃんって戦い方も丁寧だったし、走る時も音があんまりしないんじゃないかな」



「なんだそれすげえな。そのスキル俺も身につけたい」



「しゃけ!」





遅れたっつっても誤差だから気にすんな、と真希にさらっと言われる。



机を見ると、美味しそうな料理がいっぱいに広がっていた。





「....!すごい、なにこれ.....」



「Aちゃんの歓迎会だよ。買い物してたら張り切っちゃって....」



「歯止めが効かなかったな。特に棘が」



「おかか」



「おかかじゃねえよしゃけだろ」



「おーかーか!」





こんな量のご飯を見たのは久しぶりかもしれない。



母を失ったあの日から、私の生活は決して良いものだとは言えなかった。




....まさか、こんなものを食べさせてもらえる日が来るなんて思いもしなかった。





「でも、いいの?私って歓迎される存在じゃないんじゃ......」



「.....Aちゃん?命令、忘れたの?」



「.....あ、」





“自分は元呪詛師だからーとか言って自分を下げるのはやめてね。その前に同期なんだから”



憂太に言われた言葉が脳裏をよぎる。





「....うん、そうだね。歓迎会、すごい嬉しい」



「ん、それで良し」

席→←命令



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設定タグ:呪術廻戦 , 乙骨憂太   
作品ジャンル:アニメ
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しろりん(プロフ) - 完結おめでとうございます!憂太くんの夢主ちゃんへの過保護っぷりが…ドキドキしました…夢主ちゃん…これからは怪我に気を付けてほしいな…憂太くんとお幸せに!☺💞 (4月30日 19時) (レス) @page47 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
cloudy1_11(プロフ) - 読んでると顔が◜𖥦◝ヌフフってなっちゃいます!(謎) (1月22日 20時) (レス) @page22 id: f03e70c477 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - とっても良いお話ですね!夢主ちゃんが…憂太くんと関わる事で…どう変わっていくか楽しみです!☺ (12月31日 11時) (レス) @page17 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
セネリオ - スター作者おめでとうございます!これからも応援し続けたいと思います。 (12月25日 7時) (レス) @page17 id: 48af94a731 (このIDを非表示/違反報告)
さとう - 初めまして、作品めちゃくちゃ面白いです!こんな私がいつのも変ですがこれからも作品作りしてくれると嬉しいです( *´꒳`* ) (12月13日 18時) (レス) @page7 id: 81b5ea6727 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碓氷エマ | 作成日時:2023年12月10日 13時

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