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共闘 ページ40

「ごめん、来ちゃった。憂太が危険だって思ったから」





憂太の隣に立って構えようとしたら、顔を掴まれて強引に目を合わせられる。





「帰って。早く」



「ちょっ、今更何言って....」



「帰れって言ってんの。負傷者が来る場所じゃない」





服を引っ張られて遠くに連れて行かれそうになる。



なんとか憂太の手を掴んで歩みを止めた。





「もう負傷者じゃない!憂太が治してくれたでしょ」



「それでもだよ!昨日みたいに寝不足でボロボロになるつもり?」



「十分寝たってば!」





特級呪霊からの攻撃をなんとか避けながら口論が始まる。





「....とにかく。命令だから。早く帰って」



「帰らない」



「....はぁ?」



「聞こえなかった?帰らないって言ってるの」



「自分の立場分かって言ってるの?僕に従わなかったら死ぬんだよ、Aちゃん」





わかったなら早く帰って、と強めに言われる。



私のことは無いものとして戦闘態勢に入り始めた。




....ほんと身勝手だ。この人。



そっちがその気なら、私だって好きにさせてもらう。




私は憂太の襟を後ろから引っ張って、顔をぐいっと近づけた。





「ねぇ、邪魔しないで「うるさい」



「いいよ、別に命令違反でも。どうだっていいよそんなこと」



「殺したいなら殺せばいい。従順じゃない私なんて用済みだって言うなら、上に突き出せばいい」



「私は、私は―――!」



「たとえ自分の命が危険に晒されるとしても、憂太を1人になんて出来ない!」





呪霊と目を見合わせて、すかさず足を切り落としに行く。





「はぁ....」



「....僕に似て馬鹿だなぁ、Aちゃんも」





駆けていく私に続くように、憂太が着いてくる。





「左足はさっき僕が傷を与えたから弱いはず。狙うならそっちだよ」



「....ん、りょーかい」





微かに見える傷跡めがけて本気の攻撃を入れる。



砂埃が晴れて今一度見てみても、傷は少ししか付いていない。




....やっぱり強い。



1人じゃどうこうなる話じゃない。





「憂太の呪力で押し切るしか無いよ、これ」



「うん。僕もそれやろうとしてみたけど、隙が出来なくて無理なんだよね」



「....何の為に私がいると思ってるの?」



「ごめんごめん、そうだったね」





トドメは憂太が刺してくれるとして、私は隙さえ作ればいい。



ほんの一瞬でいいんだ。



憂太なら、1秒もあれば倒せる。

成功→←必死



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設定タグ:呪術廻戦 , 乙骨憂太   
作品ジャンル:アニメ
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しろりん(プロフ) - 完結おめでとうございます!憂太くんの夢主ちゃんへの過保護っぷりが…ドキドキしました…夢主ちゃん…これからは怪我に気を付けてほしいな…憂太くんとお幸せに!☺💞 (4月30日 19時) (レス) @page47 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
cloudy1_11(プロフ) - 読んでると顔が◜𖥦◝ヌフフってなっちゃいます!(謎) (1月22日 20時) (レス) @page22 id: f03e70c477 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - とっても良いお話ですね!夢主ちゃんが…憂太くんと関わる事で…どう変わっていくか楽しみです!☺ (12月31日 11時) (レス) @page17 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
セネリオ - スター作者おめでとうございます!これからも応援し続けたいと思います。 (12月25日 7時) (レス) @page17 id: 48af94a731 (このIDを非表示/違反報告)
さとう - 初めまして、作品めちゃくちゃ面白いです!こんな私がいつのも変ですがこれからも作品作りしてくれると嬉しいです( *´꒳`* ) (12月13日 18時) (レス) @page7 id: 81b5ea6727 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碓氷エマ | 作成日時:2023年12月10日 13時

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