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理由 ページ4

そう、それだ。



私が気になっていたのは。




私に危険性がないと判断したことよりも、どうして選択肢を与えてくれたのかが分からない。



私は乙骨くんを殺す可能性があった。



動機がどうであったとしても、それは揺るぎないはずなんだ。





「それは......」



「Aちゃんの戦い方は、繊細で綺麗だったから」



「それでいて、動機が共感できた。

僕だって大切な人を殺されたら、感情が暴走して呪術師を襲いかねないなって思った」



「彼女自身の戦い方に、想いに、心を動かされたんだ。魅力的だなって思った」





乙骨くんは私を見つめる。





「そんな彼女を、僕の思い通りにしたくなったんだ」



「この子の弱みを握ってるのは僕だ。

彼女は生きている以上僕に従い続けなきゃいけないし、僕から離れられない」



「そんな関係性、僕にとって得しかないでしょ?このまま殺すなんてもったいない」



「.....ごめん、完全に私情だよ。責任は僕が取る」





つまり乙骨くんは私の動機に、戦い方に魅力を感じた。



そしてそんな私を従えたいと思うようになった。




だから私を生かした。弱みを握った状態で。





「ふーん。つまり呪詛師に惹かれたわけだ、お前」



「まあ、お前の言ってることは分かる。

こいつの動機とかそういうのは、私にも共感できる点があるからな。

....従わせたいって気持ちは全くもってわかんねえけど」



「しゃけ!すじこ」



「憂太って結構わがままなところあるよな〜。

魅力的で従わせたいから編入させたいです、とかだいぶヤバいなw面白いし俺も編入賛成」





.....一度犯した過ちはもう取り返せないって思ってたけど、私はまだやり直せるんだ。



どうやら乙骨くんに従い続ける必要があるみたいだけど。




まあ、命に関わらないことだったら基本的に応える事ができるだろう。





「.....何も考えずに高専を襲ってしまったことは、本当にごめんなさい」



「期待には極力応える。だから、これからよろしくお願いします」

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設定タグ:呪術廻戦 , 乙骨憂太   
作品ジャンル:アニメ
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しろりん(プロフ) - 完結おめでとうございます!憂太くんの夢主ちゃんへの過保護っぷりが…ドキドキしました…夢主ちゃん…これからは怪我に気を付けてほしいな…憂太くんとお幸せに!☺💞 (4月30日 19時) (レス) @page47 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
cloudy1_11(プロフ) - 読んでると顔が◜𖥦◝ヌフフってなっちゃいます!(謎) (1月22日 20時) (レス) @page22 id: f03e70c477 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - とっても良いお話ですね!夢主ちゃんが…憂太くんと関わる事で…どう変わっていくか楽しみです!☺ (12月31日 11時) (レス) @page17 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
セネリオ - スター作者おめでとうございます!これからも応援し続けたいと思います。 (12月25日 7時) (レス) @page17 id: 48af94a731 (このIDを非表示/違反報告)
さとう - 初めまして、作品めちゃくちゃ面白いです!こんな私がいつのも変ですがこれからも作品作りしてくれると嬉しいです( *´꒳`* ) (12月13日 18時) (レス) @page7 id: 81b5ea6727 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碓氷エマ | 作成日時:2023年12月10日 13時

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