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料理 ページ28

少し時間が経って、注文した料理が私達の元に届く。



気づけば二人で食べれるかどうか怪しいくらいの量になっていた。



折角の外出だし羽目を外そう、なんて思い立ったのが普通にいけなかったのだろう。





「....これ本当に食べきれるかな」



「大丈夫大丈夫。ここのお店お持ち帰りも出来るし、食べきれなかったらみんなにあげよっか」





そっか、その案があったか。



なんだか安心して、私は心置きなく目の前の料理を口にする。





「....!!めちゃめちゃ美味しい....」





口の中に広がるお肉の旨味。



味付けはシンプルでくどくないのに、一口食べただけでもとても満足感がある。



とれたて野菜が使われていると書かれていた野菜は、なんだか優しい味がする。





「Aちゃんって....本当に幸せそうに食べるよね」



「え、そう....?」



「うん。歓迎会の時も幸せそうだなって印象が強かったよ。

なんかこう、いつもよりにぱーっと笑うっていうのかな。無邪気な感じがする」



「つまり....ご飯を食べてるときの私は子供っぽいと?」



「そういうことになるね」





それはつまり褒めているのだろうか。はたまたからかっているのだろうか。



自分でもそんなこと思ったことないし、突然そんなことを口にされると頭にはてなマークが浮かぶ。





「あ、でも確かに、ご飯食べるときは幸せだなって思ってるよ」



「ご飯食べるの好きなの?」



「好きっていうか、なんていうか....こんなに美味しいもの、これまで食べてこなかったからさ。

どんどん新しい世界が広がってくるっていうか、未知の世界に飛び込んでる感じがするんだよね」



「ご飯ってすごく温かいものだと思うの。誰かのために心を込めて誰かが作ってる。

料理には美味しいの他に、大切なものが含まれてる気がする」





美味しい料理を食べている時が、最も安心できる時だなって感じる。



何かに追われてる時や辛い時は、そんなことに時間やお金を費やせないから。



罪を犯したにも関わらず美味しいご飯を食べられている私は、本当に幸せ者だ。





「....そっか。確かにそうだね」



「また何回でも来ようね。Aちゃんが心から美味しいって感じられるように」

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設定タグ:呪術廻戦 , 乙骨憂太   
作品ジャンル:アニメ
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しろりん(プロフ) - 完結おめでとうございます!憂太くんの夢主ちゃんへの過保護っぷりが…ドキドキしました…夢主ちゃん…これからは怪我に気を付けてほしいな…憂太くんとお幸せに!☺💞 (4月30日 19時) (レス) @page47 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
cloudy1_11(プロフ) - 読んでると顔が◜𖥦◝ヌフフってなっちゃいます!(謎) (1月22日 20時) (レス) @page22 id: f03e70c477 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - とっても良いお話ですね!夢主ちゃんが…憂太くんと関わる事で…どう変わっていくか楽しみです!☺ (12月31日 11時) (レス) @page17 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
セネリオ - スター作者おめでとうございます!これからも応援し続けたいと思います。 (12月25日 7時) (レス) @page17 id: 48af94a731 (このIDを非表示/違反報告)
さとう - 初めまして、作品めちゃくちゃ面白いです!こんな私がいつのも変ですがこれからも作品作りしてくれると嬉しいです( *´꒳`* ) (12月13日 18時) (レス) @page7 id: 81b5ea6727 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碓氷エマ | 作成日時:2023年12月10日 13時

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