制服 ページ18
「あ、制服届いてる」
20分ほどの散歩を終えた後、部屋の前に置いてあるダンボールの存在に気がついた。
中を開けると黒い制服と共に学生証やらが入っている。
「せっかくだし着てみなよ。僕外で待ってるからさ」
お言葉に甘えて、制服を持ち部屋の中に入る。
いざ開いてみると真希と同じデザインというわけではなく、
装飾やら形やらが全然違っていた。
女子と男子で着こなしが違うってわけでもないんだ、これ。
確かによくよく考えると憂太のは色すら違うし、結構自由に決められるものなのだろうか。
あまり待たせても申し訳ないし、さっさと着替えて部屋を出た。
「えっと.....どうかな？」
腕を広げて、全体が見えるように軽く一回転してみる。
「....うん、似合ってる。最高に似合ってる....けど」
「このデザインってAちゃんが注文したの？」
「え？いや、渡されたものをそのまま着てるからそんなことはないと思うよ？」
「ふーん、そう....」
何やら冷ややかな視線で遠くを見つめる憂太。
羽織っていた上着を脱いで、私の腰に巻き付けた。
「....生足はだめ。変な目で見てくる人がいるかもしれないから」
「え、そう？そんなこと考える人居ない気がするけど....」
「だめって言ったらだめ。ちゃんとタイツとか履いて。命令だから」
分かった分かった、と私は部屋に戻ろうとする。
すると手を掴まれて、憂太の方を振り向かされた。
同時に鳴るスマホのシャッター音。
「ばっ、ちょ、何して....！！」
「生足なんてもう2度と見れないと思うから撮った」
「やだ、消して...！！なんかそういうこと言われると恥ずかしいじゃん！」
「無理。絶対消してあげなーい」
くすっと笑いながらこっちを見てくる憂太の手から、無理矢理スマホを奪い取る。
「消すから！」
「だめ。消しちゃだめ。命令です」
「ぐ.....っ、無理！消す！」
「ふーん、いいんだ。僕は君の命を握ってるっていうのに」
「簡単に従わないとか言っちゃっていいんだね？」
顎を掴まれて、目線をばちっと合わせられる。
その言葉にはどうも逆らえなくて、大人しくスマホを手渡した。
「ん、いい子だね」
「はぁ....卑怯者....」
「君が僕に弱みを握られたのがいけない」
ごもっとも過ぎてぐうの音も出ない。
怒りの気持ちも込め、少し大きめに音を立てて部屋に戻った。
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しろりん(プロフ) - 完結おめでとうございます！憂太くんの夢主ちゃんへの過保護っぷりが…ドキドキしました…夢主ちゃん…これからは怪我に気を付けてほしいな…憂太くんとお幸せに！☺💞 (4月30日 19時) (
レス) @page47 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
cloudy1_11(プロフ) - 読んでると顔が◜𖥦◝ﾇﾌﾌってなっちゃいます！（謎） (1月22日 20時) (レス) @page22 id: f03e70c477 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - とっても良いお話ですね！夢主ちゃんが…憂太くんと関わる事で…どう変わっていくか楽しみです！☺ (12月31日 11時) (レス) @page17 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
セネリオ - スター作者おめでとうございます！これからも応援し続けたいと思います。 (12月25日 7時) (レス) @page17 id: 48af94a731 (このIDを非表示/違反報告)
さとう - 初めまして、作品めちゃくちゃ面白いです！こんな私がいつのも変ですがこれからも作品作りしてくれると嬉しいです( *´꒳`* ) (12月13日 18時) (レス) @page7 id: 81b5ea6727 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碓氷エマ
| 作成日時：2023年12月10日 13時
