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対立 ページ31

「.....憂太。今は授業中のはずだけど」



「大丈夫です。成績は悪い方ではないので」





扉の前には、いつもより乱れた髪で刀を持った乙骨くんの姿があった。



ビリビリ、と空気が異様に揺れる。





「怒りに任せた攻撃......もし当たってたらAまで死んでた。どういうつもり?」



「だってどうせ五条先生が守るでしょ。Aちゃんが死ぬことはない」



「.....手、離してください。僕のAちゃんに勝手に触れるな」





再び刀に膨大な呪力が流れ込む。



やばい。乙骨くんにバレた。どうしよう。どうしよう。




また怒られる。今度は前よりもっともっと、酷いことをされるのかもしれない。





「僕のAちゃんだって?.....自分がしたことの重さを分かってないのか、憂太」



「君はAの大事な物を何個も奪った。大人しく罪を認めて償うんだよ」



「.....罪を償う?なんですか、それ。

気づかないだけでAちゃんも僕と同様に、僕を重く愛してくれている」



「どうせ普通の恋人になんかなれやしなかった。

僕はただ僕達にとっての最善な行動をしただけですよ」





五条先生は私を掴んでいた手を離して、乙骨くんの胸ぐらを強く掴んだ。





「Aも憂太を愛している?これが最善な行動だった?」



「.....こんなに怯えてるAを見て、まだそんなことが言えるのか」



「ご丁寧に刀まで持ってきてくれてるみたいだし....分かった、一瞬で蹴りをつけるよ」





さあ、おいで。と五条先生は乙骨くんに手招きする。





「ふーん。生徒に向かって本気の構えをするなんて......随分と好戦的ですね」



「相手は僕と同じ特級呪術師様だからね。それに、一瞬で終わらせるつもりだから」



「......そうですか。なら、僕も本気で行きます」





息も出来ないほどに凍りついた空気。



お互いの目が鋭く光って、タイミングを見計らっている。




静かに息を吸おうとしたその瞬間、ものすごい風が吹いて轟音が鳴り響いた。





「.......はぁ、憂太もよく戦おうと思ったよね」



「僕に勝てる呪術師なんていないのにさ」

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設定タグ:呪術廻戦 , 乙骨憂太   
作品ジャンル:アニメ
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弓月有無%(プロフ) - 初コメ失礼致します!!完結おめでとう御座います。狂愛、ヤンデレや特にかん,なんきん系本当に大好きで尚且つストーリーも良くて、ストルック?と言いますか、ただ好きで自己的に戻ってくる凄く良かったです!!他作品も読ませて頂きます!是からも応援しております (3月9日 21時) (レス) @page39 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
金糖の少女 - ェッ、ヤダ乙骨パイセン閉じ込めてくださ(絶命)え、めちゃめちゃ言葉の言い回しすきです、言葉のチョイス神ってますか?神ってますね(自己完結)特に最初のつま先から頭のてっぺん〜ってところほんと読んでて天才か?ってなりました! (1月8日 21時) (レス) @page1 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷エマ(プロフ) - 匿名さん» 返信遅くなってすみません...!プリ小説では活動してないです!良ければ作品の方教えていただいてもよろしいですか...? (8月27日 20時) (レス) id: 63021b120b (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - すみません、主様ってプリ小説でも活動してますか?プリ小説の方でこの小説と似たようなお話があったので連絡させて頂きました。最後になりましたがこのお話とても好きです応援してます (8月21日 15時) (レス) id: 9346b68fad (このIDを非表示/違反報告)
みどり(プロフ) - やけに私の好みどストライクだなぁと思ったら、「病みと最凶は紙一重」の作者様....!!どおりで!あぁもう好きです!!!!生きる糧です!!ありがとうございます!ありがとうございます! (2023年2月5日 19時) (レス) id: 9a5127d1cc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碓氷エマ | 作成日時:2023年1月16日 19時

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