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友人 ページ22

しばらくして高専に着いた。



珍しく人の気配がなく、静まり返った校舎。




音を立てないように乙骨くんの部屋に繋がる廊下に足を踏み入れる。



だがそんなこともお構いなしに立て付けが悪くギシギシと音の鳴る床。



そのまま進もうとしたその時、乙骨くんに腕を強く引かれて物陰に連れて行かれた。





「と、突然どうし「静かに」





息ができないほどに口を強く覆われる。





「......あそこに真希さんがいる」





乙骨くんの指差す方向には、確かに真希の姿があった。



久しぶりに見るその姿。



なんだか胸がギュッと締め付けられる。





「おい。誰かそこにいんのか?」



「......隠れても無駄だぞ。大人しく出てこい」





苦い顔を浮かべる乙骨くん。



私の口を覆う手を離して、私の目を見た。





「いい?Aちゃん。君がもしここで真希さんに助けを求めても、

どうせ僕が君を連れて逃げるから関係ない」



「君だって分かってるでしょ?僕と真希さんが戦ったらどっちが勝つのかくらい」



「.......絶対に声を出さないで。そして逃げないでね」





頭をぽんっ、と撫でられて、乙骨くんは立ち上がった。



廊下の方にいる真希の元へと向かっていく。





「.....なんだ憂太か。てっきり侵入者かと思ったわ」



「侵入者だなんて....人聞き悪いこと言わないでよ、真希さん」



「そう勘違いすんのも仕方ねえだろ。そんなとこ隠れてたら。

.....そこで何してたんだ?」



「.....真希さんを驚かせようと思って。遠くから歩いてくるのが見えたからさ」



「私を驚かせようと?はっ、お前らしくねえな」





真希は乙骨くんに近づいて、顔を近づける。





「私に何隠してんだよ。憂太」

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設定タグ:呪術廻戦 , 乙骨憂太   
作品ジャンル:アニメ
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弓月有無%(プロフ) - 初コメ失礼致します!!完結おめでとう御座います。狂愛、ヤンデレや特にかん,なんきん系本当に大好きで尚且つストーリーも良くて、ストルック?と言いますか、ただ好きで自己的に戻ってくる凄く良かったです!!他作品も読ませて頂きます!是からも応援しております (3月9日 21時) (レス) @page39 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
金糖の少女 - ェッ、ヤダ乙骨パイセン閉じ込めてくださ(絶命)え、めちゃめちゃ言葉の言い回しすきです、言葉のチョイス神ってますか?神ってますね(自己完結)特に最初のつま先から頭のてっぺん〜ってところほんと読んでて天才か?ってなりました! (1月8日 21時) (レス) @page1 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷エマ(プロフ) - 匿名さん» 返信遅くなってすみません...!プリ小説では活動してないです!良ければ作品の方教えていただいてもよろしいですか...? (8月27日 20時) (レス) id: 63021b120b (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - すみません、主様ってプリ小説でも活動してますか?プリ小説の方でこの小説と似たようなお話があったので連絡させて頂きました。最後になりましたがこのお話とても好きです応援してます (8月21日 15時) (レス) id: 9346b68fad (このIDを非表示/違反報告)
みどり(プロフ) - やけに私の好みどストライクだなぁと思ったら、「病みと最凶は紙一重」の作者様....!!どおりで!あぁもう好きです!!!!生きる糧です!!ありがとうございます!ありがとうございます! (2023年2月5日 19時) (レス) id: 9a5127d1cc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碓氷エマ | 作成日時:2023年1月16日 19時

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