四十七夜。 ページ48
トランプをひらひらさせて、何かを考えているラビの右隣に立った。
ラビ「お、A…。アレンの事は聞いた？」
貴「うん。聞いたよ」
ラビ「このトランプ、竹林の中にあったんさ。Aも持ってるやつ？」
貴「多分…私が汽車の中で貰ったトランプを半分アレンに渡したものじゃないかな。時間あるときにポーカーしようねって」
ラビ「…そっか」
しばらくの沈黙のあと、ラビがAの横顔を見て言った。
ラビ「自分がアレンを救えなかったこと、後悔してるんさ？」
貴「…少しね。でも、仕方のないことだったのかなって」
Aは海を見つめながらポツポツ話し始める。
貴「実はね、今、未来の記憶はほんの一部の断片しか残ってないの。ラビ達と同じ未来なんてわからない人間。そんな中で村とアレンと…スーマンを同時に助けるなんて無理だもの」
これから、もっと皆の役に立てるように頑張るから…と小さく呟く。
ラビはその呟きをしっかりと聞き取っていた。
ラビ「これ以上頑張らなくていい。今まで通りのAでいいんさ。未来がわからないなんて関係ないだろ。Aは大切な…仲間の一人だ」
ラビは自分より背の低いAの頭をポンポンと撫でる。
Aは目を涙を溜めながらも、それを零すことはしなかった。
絶対に泣かないと決めたのだ。
アレンにまた、会うまで。
貴「そういうラビも！ブックマンに何か言われた？」
その言葉に一瞬ラビは固まった。
貴「…図星みたいだね。うーん…予想だけど、たまたま教団側に居るだけだから、あんまり感情を入れるな…とか？」
ラビ「はは…よく分かるさね…。Aの勘は怖いさ…」
貴「転々と場所を変えて歴史を記録するって事はそういうことなのかなぁと思って」
ラビはどう話そうかと、言葉を選んでいるようだ。
ラビ「…こんなん言ったらブックマン失格かもしれないけど、俺の中には少なくともA達と、この戦争に立ち向かっていこうって気持ちがあるんさ。ブックマンに心はいらないのに…ダメだな、俺…」
貴「…私は嬉しいよ。ラビが一緒に立ち向かうって言ってくれて。私の中では、ラビが記録の為に今ここにいるとしても、大切な仲間の一人だからね！」
今度は逆にAがラビの頭を撫でる。
ラビは少し赤面しながらも、嬉しそうに笑った。
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- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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アストル(プロフ) - 私もｐｓｐなんですよねｗｗｗ分かりました！ (2013年8月21日 19時) (
レス) id: bba23fb03b (このIDを非表示/違反報告)
春蘭(プロフ) - でも、何かをダウンロードしたらできるとか…まぁ、できたら連絡しますww (2013年8月21日 15時) (レス) id: 475c7bd0d0 (このIDを非表示/違反報告)
春蘭(プロフ) - あ、じゃあ俺のは無理ですねww俺PSPなのでww (2013年8月21日 15時) (レス) id: 475c7bd0d0 (このIDを非表示/違反報告)
アストル(プロフ) - はい！そうです！…調べてみたんですけど、全国もののふと通信するのが出来るのは【PSVita】だけみたいでした…、 (2013年8月21日 15時) (レス) id: bba23fb03b (このIDを非表示/違反報告)
春蘭(プロフ) - バージョン1.04ですか？ (2013年8月21日 15時) (レス) id: 475c7bd0d0 (このIDを非表示/違反報告)
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