三十八夜。 ページ39
リナリー「はぁ…」
クロ「だ、大丈夫であるか？」
アレン「リナリーの気持ちも分かりますよ…」
ブック「大丈夫じゃろう。A嬢は約束を破らん人じゃ」
ラビ「そうそう。さっき合流の連絡も来たし大丈夫だって」
アレン「でも途中で倒れたりしたら…」
ラビ「いや、心配しすぎだろ二人とも…あっ、ほら！着いたみたいさ！」
暗い雰囲気から早く逃げ出したいラビは駅に着いた途端、バッと走り出す。
ドアから降りると、すぐ目の前に汽車に乗り込もうとしていたAが立っていた。
ラビの顔の近さとすごい勢いに、Aもびっくりして硬直している。
アレン「ちょっ！ラビ、近い！近いですよ！」
ブック「馬鹿もん！A嬢が驚いておるではないか！」
ラビはアレンとブックマンに引き剥がされた。
アレン 「A、心配しましたよ！」
クロ「無事で良かったである！」
その背後からリナリーとサクがやってきた。
リナリー「A！大丈夫！？痛い所はない！？」
貴「だ、大丈夫…」
ぎゅうっと抱きついてくるリナリーと共倒れしないように必死で体勢を保つ。
そういえばさっき、サクが飛んできた気がしたんだけど…
貴「サクはどこ？」
ラビ「Aの背中にくっついてるぜ。よっぽど寂しかったんだろうな」
ラビの指差すところには、Aの服に力一杯しがみついているサクが。
これは当分離れそうにないな…。
リナリーの質問攻めも終わったところで、Aは皆を見て、笑顔で言った。
貴「ただいま」
その言葉に、皆がおかえり、と口を揃えた。
・
・
ブック「中々耳が治らんみたいじゃの」
貴「はい…左耳の近くで話してもらえればなんとか聞き取れますが、距離があったり右耳の方からだと聞こえないです」
中国へ無事着いたAたちは、一晩泊まる分の宿に居た。
今は怪我の手当てもかねて、健康診査中だ。
アレンとラビは仕方なく別のところで待っているが同じ女同士のリナリーは同室にいる。
リナリー「A、本当に大丈夫？顔色が悪いみたいだけど…」
ブック「…A嬢、少し右腕を見せてくれんか」
貴「えっ…」
ブックマンがAの右腕をコートから出す。
そこには赤黒い線があった。
血は出ていないが、とても痛々しい。
リナリー「これ…！」
貴「い、いやぁ…いつもならすぐに治るんだけどね？最近は治らなくて…」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 270人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アストル(プロフ) - 私もｐｓｐなんですよねｗｗｗ分かりました！ (2013年8月21日 19時) (
レス) id: bba23fb03b (このIDを非表示/違反報告)
春蘭(プロフ) - でも、何かをダウンロードしたらできるとか…まぁ、できたら連絡しますww (2013年8月21日 15時) (レス) id: 475c7bd0d0 (このIDを非表示/違反報告)
春蘭(プロフ) - あ、じゃあ俺のは無理ですねww俺PSPなのでww (2013年8月21日 15時) (レス) id: 475c7bd0d0 (このIDを非表示/違反報告)
アストル(プロフ) - はい！そうです！…調べてみたんですけど、全国もののふと通信するのが出来るのは【PSVita】だけみたいでした…、 (2013年8月21日 15時) (レス) id: bba23fb03b (このIDを非表示/違反報告)
春蘭(プロフ) - バージョン1.04ですか？ (2013年8月21日 15時) (レス) id: 475c7bd0d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
