三十六夜。 ページ37
貴「っ！神田…」
隣にいる神田が目に入る。
室長部屋で私の存在意義を聞いている彼には、デイシャを守れなかったことを謝らなければ…
貴「ご、ごめんなさい…デイシャを、守れなかった…。本当に、ごめん…」
神田は、Aの言葉を途中で遮った。
神田「謝らなくていい。お前が精一杯戦った結果だ。何も悪いことはない。」
それだけ言うと神田は再び黙ってしまう。
突然の神田の優しさにAが混乱していると、マリが小さく笑って教えてくれた。
マリ「ゴーレム越しにデイシャを守ろうとする君の言葉が聞こえていたんだ。それを聞いて、神田も少しは君を見直したんじゃないかな」
貴「そう…なのかな…」
マリ「あぁ。仲間を必死で守ろうとしてくれた人を責めるのは間違いだ。神田もそこまで鬼ではないぞ」
神田「マリ、余計な事言うんじゃねぇ」
じわりとこみ上げてくる涙を、Aはマリの大きな背中に揺られながら、静かに流した。
・
・
疲れているだろうからリラックスしていてくれ、とマリから言われておぶられながら、もう結構な距離を進んだ気がする。
遺跡がちらほらと見えてきた時、ピタリと神田とマリが足を止めた。
マリの背中から顔を覗かせると、絵を描く元帥の姿が。
ティエ「あれ！久しぶりーん」
元帥の元へ近寄り、神田がデイシャの事を話すと元帥はグスグスと泣き始めた。
仲間が死んでも泣かないようなクロスとは大違いだ…
マリ「….、…A、呼ばれているぞ」
貴「えっ！？」
マリに言われて意識を戻す。
どうやらクロスの事を考えていた最中、元帥に呼ばれていたらしい。
貴「す、すみません元帥！」
ティエ「大丈夫だよ。私はティエドール。君は耳が聞こえづらいのかな？」
貴「私は那木Aといいます。耳は…AKUMAに潰されてから…。治り始めているはずなんですが…あっ！」
何かを思い出したAは、マリにお礼を言って地面に下ろしてもらい、手にキラキラ光るものを出した。
貴「これ…デイシャのイノセンスです。守ってほしい、と言われて…」
ティエ「！…戦いながらよく守ってくれたね。デイシャの死は悲しいが、イノセンスを奪われていないことはとても喜ばしいことだ」
申し訳なさそうにイノセンスを差し出すAの頭を元帥はポンポンと優しく撫でた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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アストル(プロフ) - 私もｐｓｐなんですよねｗｗｗ分かりました！ (2013年8月21日 19時) (
レス) id: bba23fb03b (このIDを非表示/違反報告)
春蘭(プロフ) - でも、何かをダウンロードしたらできるとか…まぁ、できたら連絡しますww (2013年8月21日 15時) (レス) id: 475c7bd0d0 (このIDを非表示/違反報告)
春蘭(プロフ) - あ、じゃあ俺のは無理ですねww俺PSPなのでww (2013年8月21日 15時) (レス) id: 475c7bd0d0 (このIDを非表示/違反報告)
アストル(プロフ) - はい！そうです！…調べてみたんですけど、全国もののふと通信するのが出来るのは【PSVita】だけみたいでした…、 (2013年8月21日 15時) (レス) id: bba23fb03b (このIDを非表示/違反報告)
春蘭(プロフ) - バージョン1.04ですか？ (2013年8月21日 15時) (レス) id: 475c7bd0d0 (このIDを非表示/違反報告)
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