story 64 *M side* ページ4
例え、にのに来るなと言われても。
翔君が俺のことを忘れているとしても。
俺の身体は彼のいる病院へ向かっていった。
「潤。
にののことは頼んだぞ。
俺らもあとで合流するから。」
大野さんから来た電話。
大丈夫。ひとりじゃない。
それだけでとてつもなく救われるのは、俺だけじゃないはずだ。
だから俺は翔君にも伝えたい。
ひとりじゃないよ。って。
・
・
病室の前にあるベンチに、にのは体育座りをしてうずくまっていた。
「…ご心配おかけしてすいません。
僕はもう元気ですよ。」
「無理しないで下さいね。」
中から聞こえる、暖かい会話も。
俺らのことを忘れたからできるものなのかと思うと。
胸が痛く締め付けられた。
「にの、
大丈夫か？…」
「…そんなに僕たちのことが嫌いなら。
脳内にない方が幸せなら。
僕は構わないと思っています。
あの人が生きて、笑ってくれてるだけで結構です。
それ以上はもう、なにもいらない。」
顔は上げずに、鼻声でそう言ったにの。
そうだ、貴方はいつだって大人だ。
我儘は言わない、
ただ淡々と現実のことを受け入れて、自分の気持ちを押し込める。
「…でもそれってさ、
つまらなくない？」
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なお(プロフ) - 感動したした！更新頑張ってください！！ (2014年10月31日 22時) (
レス) id: 32b1fa05c6 (このIDを非表示/違反報告)
綾 - 初めまして!!この小説を読ませてもらっている者です。この小説を読ませていただいて目が潤みっぱなしです！続き楽しみにしております。 (2014年7月21日 13時) (レス) id: 4597bd3db3 (このIDを非表示/違反報告)
☆嵐音＊｡:*マロン☆(プロフ) - 初めまして！この小説読ませれ頂きました！とても続きが気になります！更新頑張ってください！応援してます！ (2014年7月20日 10時) (レス) id: 61fa162e11 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 碧李さん» お久しぶりです。もちろんです、覚えていますよー(^^)ありがとうございます。更新頑張りますので、今後ともよろしくお願いします*\(^o^)/* (2014年6月29日 9時) (レス) id: 224d522ff0 (このIDを非表示/違反報告)
碧李(プロフ) - お久しぶりです。‥覚えていらっしゃるでしょうか？碧李です。移行おめでとうございます！続き楽しみにしてますね(￣^￣)ゞ (2014年6月24日 15時) (レス) id: f4f8d6e0bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澪 | 作成日時：2014年6月24日 10時
