あんたは可愛くない。 ページ5
?｢やっほーA、ぼんち揚げ食う？｣
背後から聞こえる。
嗚呼、何故だ。俺が求めてたのはあんたじゃないんだ。
そいつは俺のそんな考えと裏腹にぼんち揚げの入った袋を持って俺のの隣を歩いている。
『なんか用ですか？迅さん。』
迅悠一。俺の少ない先輩。
違う！俺が会いたかったのは！可愛い後輩！
迅｢なんか冷たくない？A？｣
『ソンナコトナイデスヨー』
棒読みで返事をする。
早くどっか行ってくれ！！もしくは早くブースに着いてくれ！
迅｢うっわー、すごい棒読み。まぁ良いけど。｣
察しろよ！今欲しいのは癒しなんだよ！
てか、なんで俺の隣に来るんだよ！
迅｢あ、そうだ、用事があって声かけたんだ。｣
用事あんのかよ！どうせまためんどくさいんだろ！
迅｢近々、面白いやつがAの前に現れる。そいつと、友達になったりから仲良くしてくれ。｣
？頭にハテナが浮かぶ。
面白いやつ？仲良く？何を言ってるんだこいつは？
でも、言うとうりにして失敗したことないし、今回も従っとくか。
『分かりました。でも、面白いやつって何ですか？』
迅｢いや、それはまだ分からない。でも、そいつはAにとっても良い奴だから、安心しろ。｣
なんだそれ。
迅｢まぁ、そのうち分かる。｣
模擬戦ブースに着いた。
迅｢じゃ、俺はここで。｣
『はい。さようなら。』
迅さんと別れて誰か模擬戦相手を探す。
『みっけ。』
見つけました。
『おーい！荒船〜！』
荒船くんとその他18歳組。
『模擬戦やろーぜ！』
走って荒船達がいる方向へ向かう。
荒｢走るなよ、危ねーぞ！｣
そんな注意が聞こえる。手遅れですね。何かにつまずいて体制崩れたわ。
『､､､よっと。』
まぁ大丈夫なんですけどね！！
転びそうなって前のめりになったから手を出して床につきそのままの勢いでハンドスプリングした。
おお、拍手が起こった。
そんなことは置いといて、荒船達の所に着きました。
俺が転んでからの様子を皆さん見てたようで。
穂刈が
｢すごいな、お前。｣
って言ってきたり、荒船が
｢なんだ今の！映画みてぇ！｣
っていったりしてます。
純粋に心配してくれる人もいたよ！鋼君とか！
優しいね！癒しだ！
待って荒船俺の髪撫でないで力強いからわしゃわしゃじゃない。ちょっと痛いから！
あ、そうだ、本題を切り出さなければ。
『荒船達ってさ〜今暇？暇だよね？模擬戦な！』
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作者名：翠樹 | 作成日時：2019年7月1日 0時
