episode.6 ページ6
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_____頭がぼんやりする。
死の覚悟をして数秒もしない内に、瞼を開けて真っ先に飛び込んできたのは見知らぬ白い天井。その次にこの何とも言えない、薬品特有の香り。
お日様の下で干されたのであろうポカポカとした布団に包まれながら、頭を少し動かす。
窓から入ってくる朝日はほんの少し眩しい。
「どこだここ...」
ついさっきまで自分は何をしていて、今何故ここにいるのかまるではっきりしない。
しかしそんなぼんやりとした意識も、急に視界に『神』と書かれた布をつけた人が顔を覗かせたことによって朦朧とした意識が一気に覚醒した。
「あ、目が覚めたみたいで良かった。君この医務室の近くで倒れとってんけど覚えてる？」
「_____ッ‼」
答えるより先に、急いで身体を叩き起こそうとするが全身が悲鳴を上げた。しかもおまけに両手にはご丁寧に拘束具まで重たく付けられている。
「ちょっとちょっと、まだ完治してないのに急に動いたらあかんやん」
「っ…グルッペン・フューラーに突き出すんでしょう？それならさっさと私を案内してください」
満身創痍で大した威嚇にもならない睨みを利かせると、目の前の男性は少しだけ考える素振りをして、折れたようにため息をついた。
「……はぁ。本当はもう少し回復してから行かせたかったんだけどな…仕方ないか」
敵を前にしていても尚、私を患者として見る辺り相当真面目な人なんだろう。
しばらくすると部屋の外に居た兵士２人に身体を支えられ、この国の総統グルッペン・フューラーが居る部屋まで案内されることになった。
正直歩くだけでも身体が軽く悲鳴をあげる。
どんだけ深く傷を入れられたんだろう。
なんて考えていると、兵士達がある部屋の前で足を止めた。見るからに他とは違う部屋なことは扉の装飾で分かる。
「総統グルッペン・フューラー様‼侵入者であるアサシンを連れてきました‼」
「入っていいぞ」
重低音が部屋の中から響き、思わず息を呑んだ。
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haiiro(プロフ) - さん» 勿体ないくらいのコメントありがとうございます！今後も地道な更新ですが、よろしくお願い致します。 (2021年7月5日 23時) (
レス) id: 5cfb19773b (このIDを非表示/違反報告)
haiiro(プロフ) - きのこさん» こちらこそお読みいただきありがとうございます。楽しんでもらえて何よりです…！ (2021年7月5日 23時) (レス) id: 5cfb19773b (このIDを非表示/違反報告)
- 誤字失礼しました、更新いつまでも待ってます！ですm(_ _;)m (2021年7月5日 16時) (レス) id: 6216055e94 (このIDを非表示/違反報告)
- すごい！こんな神作品見たことないです…更新いつまでも待ってるんです、無理はしないでください！初コメ失礼しましたm(_ _)m (2021年7月5日 16時) (レス) id: 6216055e94 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - ストーリーがめちゃくちゃ面白くて引き込まれました…！神作品を作っていただきありがとうございます！！ (2021年6月27日 20時) (レス) id: 40eb1cfd02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haiiro | 作成日時：2021年1月23日 20時
