episode.39 ページ39
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トリガーに指を重ねて、数発麻酔弾を撃ち込んでいく。勿論すぐに効くはずもなく、数分経ってから管理者はドミノ崩しのように意識を失っていった。
その異変に気付いた見張りの兵士が数名、パソコンの前に付いていた管理者の方へと近付こうとするが、背後の気配にも気付かず、ゾムさんが手刀で首筋を打撃してそのまま意識を失わせている。
「よくそんなこと出来ますね...」
安全確認が出来た上でダクトから飛び降りて、先に降りていたゾムさんの方へと顔を向けた。
「慣れやでこんなん」
簡単にそう言うけど、よほどの手練れでもなければそんなプロ技容易には出来ないはずだ。悔しいけど、まだまだ自分には技術が足りていないことを痛感させられる。
「さてと。とりあえずこれで機密情報抜き出し放題やな」
監視も全て避けて、管理者も見張りの兵士もくたばっている。これほど絶好なタイミングも無い。
それに一緒に行動していて分かったけど、ゾムさんがいるおかげもあっていつもより格段に素早く行動出来ている気がする。
「それじゃ、パソコン拝見〜」
ゾムさんは一つのパソコンの前まで移動し、椅子に腰掛けて眠っている管理者をそのまま地べたに移動させた。
パソコンはラッキーなことにログインして開いたままになっている。とはいえ機密情報は二重ロックくらい掛けていると思うけど。
「それっぽいのありますか？」
「どうやろ、フォルダにわざと題名つけてへんから探すのも一苦労しそうやなぁ」
頭を悩ませつつ、フォルダ内を片っ端から開けていく作業を繰り返すが一つのフォルダを開けてゾムさんは手を止めた。
止めたと言うより、マウスを投げかけたというか。
その内容は機密情報....ではなく。
「み、見なかったことに、しましょう」
「.....」
そりゃこんな暗くて狭い空間で、寝る間も惜しんで機密情報の管理をしてたら溜まるものも溜まるんだろうけど、せめてロックくらいかけとけよ。
チラリとゾムさんの方を見れば、意外にもウブな反応で目を逸らしている。
「もうほんま最悪。一気に緊張感が...」
「そう言ってちょっと気になるんじゃ無いんですか？
結構あの女性胸大きかったですよね？」
「は、はぁ？ぜんぜん気になってへんわ！それに俺胸より尻派やし」
「いやそれは...聞いてないです...」
これまでの仕返しで煽るつもりが、なんか聞かなくてもいいこと聞いた気がする。
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haiiro(プロフ) - さん» 勿体ないくらいのコメントありがとうございます！今後も地道な更新ですが、よろしくお願い致します。 (2021年7月5日 23時) (
レス) id: 5cfb19773b (このIDを非表示/違反報告)
haiiro(プロフ) - きのこさん» こちらこそお読みいただきありがとうございます。楽しんでもらえて何よりです…！ (2021年7月5日 23時) (レス) id: 5cfb19773b (このIDを非表示/違反報告)
- 誤字失礼しました、更新いつまでも待ってます！ですm(_ _;)m (2021年7月5日 16時) (レス) id: 6216055e94 (このIDを非表示/違反報告)
- すごい！こんな神作品見たことないです…更新いつまでも待ってるんです、無理はしないでください！初コメ失礼しましたm(_ _)m (2021年7月5日 16時) (レス) id: 6216055e94 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - ストーリーがめちゃくちゃ面白くて引き込まれました…！神作品を作っていただきありがとうございます！！ (2021年6月27日 20時) (レス) id: 40eb1cfd02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haiiro | 作成日時：2021年1月23日 20時
