【名探偵コナン】僕と彼女が息た道 《始まりの物語編 Part.2》

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寤side



その後も続く長い質問タイム。


「はーい、もうおしまいね。寤ちゃんはあの席よ」


担任の遮る声で子供たちが静まり、担任が指さした席へ進む。


途中いい子ちゃんぶりっことすれ違い自分の席に座った。





「一緒に遊ぼう！」


歩美「だめー！寤ちゃんは私と遊ぶの！」


それ、それがマウント。


休み時間になればすぐ私の机に集まる同級生。


こういうのどの学年でも変わらないんだな……。


光彦「僕達は夏休み中から寤さんの事を知っているんですよ！」


「えぇ！ずるい！なんで知ってるの？」


元太「おみしりあいだからな！」


哀「お知り合いね」


あんなに嫌がってた小学校だけど、みんながいるおかげか転校初日の嫌な空気感はない。


周りで同級生たちが話す中、中心に居るはずの私は頬杖をつく。


コナン「にしてもおめー、割と静かにできるんだな」


寤「え？馬鹿にされてる？今喧嘩売られてるよね？いくらだ？いくらなんだ？」


人を小馬鹿にするような笑みを浮かべる新ちゃんは、その顔にぴったりな発言をした。


ぴったりすぎて何も言えない。


寤「そういえば懐かしいね。この席順」


コナン「そうだな」


新ちゃんは私の斜め前。


高校の時も私の斜め前は新ちゃんだった。


まぁ、実際に本人が座っているのを見たのは大分前だけど。


寤「斜めで二人いなくなるって、もうそろビンゴだね」


今リーチだわなんて言った私に向けるその顔は苦笑というやつなんだろうな。



。。

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