【名探偵コナン】僕と彼女が息た道 《始まりの物語編 Part.2》

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薇side



薇「んん〜」


眠ってしまったのか部屋の電気は消されていた。


何もかも忘れて背伸びをすると、足に痛みが走る。


薇「いたい……痛い痛い痛い……たいたいたい」


足を抑え体制を変えるとおでこが何かにぶつかった。


ちゃんと目を開け前を見たら、そこには寝ている新一がいる。


なんでだ？


起き上がりそーっとベッドから出る。


痛む足を抑えながら地面に足をついた。


歩くのに足をつくのが痛い。


できるだけ付かないように歩きながら部屋を出る。


ここはどこだ。


扉を出たところはよく知らない場所。


どっちに行けばいいのかも分からない。


まず今は何時なんだろうか。


不安になり部屋に戻る。


変に歩くよりここにいた方が安全だろうという、賢い選択。


私にしては冷静な判断でしょ？


夜みたいだしとベッドに戻る間、私に背中を向け寝てた新一の顔が見えた。


……言われてみれば新一に似てる。


メガネをかけていない分尚更だ。


本当に新一なんだ……。


本当にここは現実なんだ……。


自分の手を見て、足を見てなぜこうなってしまったんだろう……って


後悔なんてしないはずだったのに。


薇「私……後悔してる？」


覚悟決めてたくせに、あんな態度とってたくせに、安心したら涙が流れてきた。


これでよかったのかな。幸運なのかな。不運じゃないのかな。


後ろめたい考えが頭から消えない。


一人になると弱音ばっかり吐いて、自分がちっぽけに感じるんだ。


これも体が小さくなったせい？



。。

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