【名探偵コナン】僕と彼女が息た道 《始まりの物語編 Part.2》

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寤side



帰り道、歩きながら蘭への言い訳を考える。


寤「外国から帰ってきた高城寤。」


コナン「薇と行き違いだねって言われるぞ。」


寤「あー、じゃあ、んー。」


コナン「夏休み遊びに来た薇の遠い親戚で、親も来るはずだったけど来れなくなった……」


寤「あ！留学だよ！留学！ホームステイ」


コナン「人の話は無視かよ。」


それで行こうと決める。


寤「外国からホームステイをしに来たけど、家が決まらないって事で。


外国だと13歳で家を出るのは普通だからね。」


コナン「お前、6歳だろ。」


寤「あ……」


ダメだ全く慣れてない。


私は松葉杖を付きながら歩き、新ちゃんは哀ちゃんに借りた服の入っている紙袋を持って歩いている。


何回か通ったことのある道だけど小さいと言うだけで、何となく知らない道を歩いているようだった。


コナン「ただいまー。」


蘭「おかえりなさい！もう、お父さん散らかさないでよ！」


新ちゃんが普通に入る扉の中。


この前来たばかりの蘭の家だけど、こんなだったっけ？


入れよと新ちゃんは私を手招きする。


……お前の家じゃねぇだろ。


なんて心の中で押し殺して。


コナン「蘭姉ちゃん少し相談があって……」


蘭「なに？……女の子……」


寤「こ……こんにちは。」


恐る恐る頭を下げると蘭が近づいてきて私を見る。


蘭「……コナンくんの彼女？」


耳元でそういう蘭はとてもお茶目なんだなと、この時改めて痛感した。


。。

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