【名探偵コナン】僕と彼女の息た道《本編》

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寤side



気合十分の少年探偵団を連れ坂口潤三郎展へ。


洋風な外見の建物を見て、本当にここで合ってるのかと思ってしまった。


光彦「広いですねぇ！」


元太「前やってたドラマの中みてぇ！」


光彦くんと元太が走っていき、それを呆れながら後ろをついて行く。


中に入ってすぐ大きい中央の階段があり、その上にも階段。


2階分吹き抜けになっている天井。


敷かれた赤いカーペット。


寤「……本当にここなの？」


コナン「あぁ」


やっぱり中身も洋風じゃないか。


園子のお陰で案内をしてくれる人が付き通されたのは、まだ開館前のフロア。


大きく「坂口潤三郎」と書かれている。


……確かに、合ってるみたい。


園子「ここの壁は二重構造で」


建物の解説を園子が蘭に話しているけど、それ案内人之仕事なんじゃない？


園子は過去にも何回かこのフロアで他の展覧会をやっていて何回か来ているらしい。


建物の構造から、建物内の設計、展覧会の詳細もペラペラと話す。リサーチ力が凄い。


小五郎「おいおい。あいつらあのままにしてていいのか？」


車の駐車に手こずっていた小五郎さんが片手で頭をかき、片手をポケットに入れ合流。


コナン「大丈夫！僕と寤でちゃんと見ておくから！」


寤「うん！任せて……」


フォロー大変だなと新ちゃんに動揺しながら小五郎さんに答えた時、小五郎さんの後ろからまた違う案内人の人が来た。


笑顔を私に見せる案内人は、小五郎さんに声を掛けフロアを出ていく。


ほんのり香った特徴的な匂い。


寤「……ちょっとトイレ」


コナン「あ、おい」


そそくさと出ていく案内人の後を付けて駆け出すとフロアを出て階段を降り周りを見渡した。


確かに覚えてるんだ。ちゃんと記憶してるんだ。


「よぉ」


寤「……怪盗キッド」


そんな変装をしていても、私の目は欺けない。



。。

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