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Aside。
廊下でコナンくんと話していると、「キッド!」と大きな誰かの声が聞こえてきた。
コナン「!?」
A「いいよ。行っておいで。」
気になるようで私の手をとったまま、私を見たり、声がした方を見たり
コナン「……すぐ、すぐ戻ってくるから!待ってて!」
A「うん。」
コナン「絶対、そこから動かないでよ!」
A「わかったよ。行ってらっしゃい」
急いで走っていくコナンくんの背中を見る。
本当、一生懸命だなぁ。
コナンくんの背中が見えなくなった時、私は足を組んだ。
慣れないヒール。
慣れない服装。
別の世界にやってきたみたい。
「お嬢さん。」
A「はい?」
「こんな所で何を?」
A「あぁ、知人を待ってるんです。」
「そうですか。」
私に話しかけてきたウェイターのお兄さんは、私の手をとる。
え、なに。
「私と一緒にどうです?」
A「何がですか?」
「この建物の屋上にでも。知ってますか?ここの屋上夜景が綺麗なんですよ。」
A「ありがとうございます……。でも私、待っていなきゃ行けないので。」
「大丈夫ですよ。彼も屋上に来ます。」
A「え?」
「必ずね。」
私の手を引きエレベーターに歩き始めると、膝の上に置いていたハンカチがソファに落ちた。
待ってと手を伸ばそうとしても、引かれる手。
取ることもできずにエレベーターに乗る。
A「あの……」
「はい?」
A「……あなた……誰ですか。」
エレベーターで最上階を押したその人に、声を掛けた。
私を見るなり、笑顔を見せると何も答えず目を逸らす。
。
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藍梨 - すっごく面白いです!この作品に引き込まれるように読んでしまいました!続き頑張ってください、応援しています! (2021年8月22日 15時) (レス) id: 42bd1ecc91 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - 彼女ちゃも、新一ことも心配しているし、大切な恋人だし、マジで、彼女ちゃが小さくなちゃたあ、続きが楽しみです (2020年10月31日 21時) (レス) id: de686f9f84 (このIDを非表示/違反報告)
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