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Aside。
夜景を眺めていたところに聞こえてきた足音。
A「あ……コナンくん。」
振り向いた私は扉に向かって歩き出す。
キッド「AA」
フルネームを呼ばれ足を止めたところに、腕を捕まれ引かれた。
慣れないヒールのせいで傾いた体を支える手。
キッドの手が腰と後頭部に回っていた。
近くには、新一にも似て見える顔が。
A「え……?」
キッド「“キスも知らないようなお子様”とは、誰のことでしょう?」
挑発?
怪盗キッドに喧嘩売られてる?……ん?喧嘩買われた?
コナン「キッド!お前!」
そこに来たのは血相を変えたコナンくん。
キッド「王子のお出ましか。」
A「コナンくん……」
キッド「また何処かで。」
腰から離れた手。私とすれ違うように進んだキッドの足。
すれ違うときに耳元で聞こえた声。風に乗り鼻に抜けたいい香り。
後ろを振り向いた時にはその場にキッドの姿はなく。
遠くの方に白いハンググライダーが見えた。
コナン「Aお姉ちゃん!」
A「あ、コナンくん」
コナンくんは私に近づくなり両手をとった。
なに?としゃがむと必死な顔をする。
コナン「何かされなかった!?」
A「え?何も?」
コナン「本当に!?」
A「うん。」
何でそんなに必死なの?
A「へへ、すごい顔してるよ。」
コナンくんの頬を手で包むと、うっとコナンくんが声を出した。
A「えへへ。」
コナン「ちょっと、Aお姉ちゃん」
やめてよと私の手を掴むコナンくんの手は小さい。
……へへ、可愛い。
。
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藍梨 - すっごく面白いです!この作品に引き込まれるように読んでしまいました!続き頑張ってください、応援しています! (2021年8月22日 15時) (レス) id: 42bd1ecc91 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - 彼女ちゃも、新一ことも心配しているし、大切な恋人だし、マジで、彼女ちゃが小さくなちゃたあ、続きが楽しみです (2020年10月31日 21時) (レス) id: de686f9f84 (このIDを非表示/違反報告)
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