【僕のヒーローアカデミア】無個性の私でもヒーローに… (ページ4)

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No.2 ページ4

「えー。お前らも三年ということで！！」

三年と言えば進路の話…

「本格的に将来を考えていく時期だ！！」

先生の話を聞きつつノートを開きシャーペンを走らせていた

「今から進路希望のプリント配るが皆！！！」

これは、もしかして…

「大体ヒーロー科志望だよね」

先生は手に持っていたプリントをばらまいた

ハーイ

皆がそれぞれの個性を発動させて手をあげている

無個性の私は控え目に手をあげた

「うんうん。皆良い“個性”だ。でも、校内で“個性”発動は原則禁止な！」

＿＿＿＿＿＿皆良い個性

なら、無個性の私はどうなんだろう

思わず目線を下に伏せた

「せんせえー。「皆」とか一緒くたにすんな」

抗議の色を見せたのは爆豪勝己

通称かっちゃん

小さい頃からの幼馴染だ

「俺はこんな“没個性”共と仲良く底辺なんざ行かね＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

よ」

彼の自尊心は相変わらずだ

とはいっても個性は派手で凄い

無個性の私とは違ってヒーローに向いている

「そりゃねーだろカツキ！！！」

「モブはモブらしくうっせー！？」

「あー確か爆豪は…『雄英高』志望だったな」

『…………』

私の志望高は雄英

ここで先生にバラされたら……

「国立の！？今年偏差値79だぞ！！？」

ざわざわと教室が騒がしくなる

「倍率も毎度やべーんだろ！？」

先生にバラされてしまうのではないかと頭を抱えた

「そのざわざわがモブたる所以だ！」

ガタッと乱暴に机の上にたった

「模試じゃＡ判定！！俺は中学唯一の雄英圏内！」

意気揚々と話すかっちゃん

「あのオールマイトをも超えて俺はトップヒーローと成り！！必ずや高額納税者ランキングに名を刻むのだ！！！」

「あ」

そこでまさか先生が思い出したかの様に

「そいやあ緑谷も雄英志望だったな」

教室が静まり返り、皆が一斉にこっちを見て

ブブーー！！

皆がバカにしたように笑う

「はああ！？緑谷さぁん！？ムリッしょ！！」

「勉強出来るだけじゃヒーロー科は入れねんだぞー！」

こんな結末になる事なんて分かり切っていた

先生が思い出さなかったら…

なんてちょっぴり先生を恨んだ