自由気ままな祓い屋 (ページ2)

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プロローグページ2

小学生の頃…だったかな

その時に、ある不思議な少年に出逢った

その少年は名前は＿＿＿＿＿＿＿＿＿

彼は「嘘つき」と呼ばれていた

私と彼はクラスが一緒でなければ話したこともない

接点のない私達は日頃関わることもなかった

そのため私は彼を知らなし、彼は私を知らない

そんなある日、学校が終わり下校中に彼を見付けた

彼も同様に下校中だったが、中々道を通らなかった

「彼奴、道を覚えてないんだろ。」

なんて、彼の様子を見ていた同級生はそんな事を言っていた

本当は“何か”が其処にいるせいだ

私が“見ているもの”を

彼も“見ているのだ”

妖怪を＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

彼は諦めて道を引き返そうとしていた

「君は、逃げるの？」

そう言ってしまった

案の定彼は困惑した表情だった

まぁ、当たり前よね。いきなり話しかけたら誰でもそうなるよね。

「何も“見ていない”。堂々と前を向いて歩いてたらいいんだよ。」

笑いかけると彼は驚いた様な表情をしていた

そんな彼を気に止めず、手を繋いで妖怪の目の前を歩いた

「ほら、ちゃんと通れたでしょ。」

「あ、ありがとう。」

ふと、彼は私の手を見ていた

不思議に思って自分の手を見ると未だに彼と手を繋いでいるままだった

「あ、ごめんなさい。」

ぱっと手を離すと少し名残惜しそうな顔をして自分の手をじっと見ていた

「ね、ねぇ。君の名前は？」

彼は、勇気を振り絞ったように聞いた

「私は柊A。宜しくね＿＿＿＿。」

「な、なんで。おれの名前を…」

明らかに動揺した様子

「君はある意味有名だからね。」

彼はばつが悪そうにうつ向いた

「あ、わたしは＿＿＿が嘘つきじゃない事を知ってるよ。君が見ているものをわたしも“見える”からね。」

ばっと顔をあげて驚いた様にこっちを見てきた

「ほ、本当に？本当に見えるの？」

うん。と頷いた

彼は嬉しそうな表情だった

その出来事を期に、私達は仲が良くなった

彼が引っ越すと耳にした

「Aと離れたく、ない。」

泣き出しそうな表情なのはお互い様だ

「これあげる。お母さんに誰にもあげるなって言われたけど、＿＿＿には特別にあげる。だから笑って。」

“それ”を差しだした

「A。ありがとう。」

彼は嬉しそうに笑った

「さようなら。＿＿＿＿。」