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メイド編 第7話 ページ8

「ん?あぁ、それはね……」

さっき館内を歩き回った時、誰1人見かけなかった。
白すぎる空間で1人というのは、中々に精神的にキツい。
さて、なぜ誰もいないのやら……。

「兄さんの趣味!!だってメイド1人に全部任せた方が、大変そうじゃん?」

とんだブラック企業じゃないかおい。

ニコニコしているチャラ男を目を見開いたまま見つめること数秒。

「どしたの?アルサちゃん。あ、もしかして……惚れちゃった?僕に。」

「いえいえ違いますそうじゃないです。」

死んだ目で全力否定。
んな訳あるか。

「冗談だよ、冗談。」

そう言ってクスクス笑うチャラ男。
私が1番苦手な人種だ。全体的にウザい。

「掃除のことでびっくりしたんでしょ?大丈夫、僕も手伝うし、長く続いた子は続いたから!」

それを聞いて、私はちょっと安心する。

「どれくらい続いたのですか?」

「2ヶ月。」

いや全然長くないじゃん。

「……短くないですか。」

思わず呟くと、今度はM男が、

「平均すると、大体皆2週間で辞めてくからな。長い方だぜ、圧倒的に。」

どうしよう、不安しかない。
てか正直もう帰りたい……。

そう思いつつも、そうは行かないので、私は軽く溜息をついた。

「アルサちゃんなら見込みありそうだし!へーきへーき!」

言いながら軽く私の頭を撫でて来るチャラ男。
距離感おかしいだろお前。

「……善処します。」

そう言うとチャラ男は、さらにニコッと微笑んだ。
あぁ、こいつも黙ってりゃ顔は良いのに……。

「おい、いつまで撫でてんだ。そろそろ仕事するぞ。」

M男に言われて、チャラ男はパッと手を離す。

「そうだね!じゃあまずは、朝食の支度についてからかな?」

そう言うと、M男の肩に、チャラ男は手を載せ、

「スカイさんはウチのコック長!キッチンでは彼の言うことは絶対だよ!」

あぁ、やっぱりか。

コック服を着ていたからなんとなく察しはついていたものの、やはりちょっと驚きだ。

「俺に逆らうなよ?文句でも言ったら、すぐに追い出すからな。」

ギロリと睨まれる。

「了解しました、スカイ様。」

私は軽く頭を下げた。

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設定タグ:オリジナル , メイド , 主従関係   
作品ジャンル:ラブコメ, オリジナル作品
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Usana(プロフ) - 飽き性さん» あぁ!返信遅くなっちゃってごめんなさい(-_-;)コメントありがとうございます!苦労人ヒロイン可愛いですよね!更新頑張ります! (2017年3月13日 19時) (レス) id: f425269609 (このIDを非表示/違反報告)
飽き性(プロフ) - こういうヒロインが苦労人の話大好きです!更新がんばってください!(*^_^*) (2017年1月10日 11時) (レス) id: 2748bea7af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SAN | 作者ホームページ:http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/suirinko3m1/  
作成日時:2015年12月10日 21時

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