メイド編 第6話 ページ7
チャラ男が居なくなって、私はこれからどうしようか考えながら、荷物を整理していた。
先ほどの話からすると、気に入られないようにするには、ごく普通のメイドを演じればいいのだろうか。
いや、私も最初はそのつもりだったのだが……。
「あの状態は普通、ツッコマずにいれるのか？」
ボソッと呟く。
いや、本当に不思議だ。
他のメイドは泣きだす奴もいたようだが、さすがにメンタルが弱すぎないか？
……私の主人に対する敬意が足りないんだろうな。
あの主人に敬意を持つというのも難しそうだが。
私はハァ、と溜息をついた。
荷物の整理が終わり、メイド服に着替える。
それにしても、噂は本当だった。
ドSの館主にセクハラチャラ男、さらにはドMのイケメンときた。
どこに出しても立派な変態だ。
本当にこの館に、私の探しているものがあるのだろうか。
少し不安になるが、私はリボンを結びながら、首を振る。
そんなことは関係ない。
見つけるんだ、何が何でも。
私は鏡の前に立ち、自分の姿を確認した。
よくある普通のメイド服。だが、
「ウッ……。」
スカートの丈が短い。
これしゃがんだら下着見えるんじゃないか？
……あとで長くしてもらうように要求しよう。
要求を聞いてくれるか心配だが。
準備が整い、部屋を出ようとドアノブに手をかける。
あ、スケージュール確認してないや。
私は引き返して机の上に置いてある紙を見た。
ふむ……。
6時にはキッチン集合
準備&朝食
朝食の準備手伝い
主人達を起こして支度の手伝い
主人達の朝食付き添い
館の掃除
昼食&昼食の手伝い
主人達の昼食付き添い
庭の掃除
夕食&夕食の手伝い
SMタイム
23時以降は自由に動いてよし
……普通だな、SMタイム以外は。
「何だこれ。」
後で内容を聞いて、場合によっては全力で拒否しよう。
私はそう決心して、静かに部屋を後にした。
「やあ、アルサちゃん。迷わなかった？」
キッチンのドアを開けると、チャラ男とコック服を着たM男がいた。
「……迷いました。」
えぇ、迷いましたとも。
だってこの館の案内、まだされていないんだもの。
「あはは、ゴメンゴメン。兄さんに、館案内はしないで困らせとけって指示されてさ。」
訳がわからん。
私はとりあえず呆れ顔になって、ある質問をする。
「あの……迷子になっている時、1人もメイドや執事がいなかったのですが……。」
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Usana(プロフ) - 飽き性さん» あぁ！返信遅くなっちゃってごめんなさい(-_-;)コメントありがとうございます！苦労人ヒロイン可愛いですよね！更新頑張ります！ (2017年3月13日 19時) (
レス) id: f425269609 (このIDを非表示/違反報告)
飽き性(プロフ) - こういうヒロインが苦労人の話大好きです！更新がんばってください！(*^_^*) (2017年1月10日 11時) (レス) id: 2748bea7af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SAN | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/suirinko3m1/
作成日時：2015年12月10日 21時
