片目が義眼の転校生は...【名探偵コナン】

Talk＿12 ページ15

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毎秒地球約7周半の光さえも呑み込むブラックホールが如く、その絶妙過ぎる厚さのソファに吸い込まれる様に身を沈めた

あ、このソファ人を駄目にする例の奴だ



『ねえねぇ、お兄ちゃん授業参観の時目を開けたまま寝てたでしょ』

「何だ分かったんだ」

『だって、ずーっとお兄ちゃんとベルモットさんの事しか見てなかったもん』

「お前は授業に集中しろ」




結局授業参観で良いとこは見せられなかった


当たり前だ、何せベル姉とお兄ちゃんを眺めてまともに授業を受けなかったのだから



「静電誘発作用か」

『もー、その話はもういいでしょ？』


先生に質問されて間違った回答の事だ



『でもA君の気持ちを考えるって言ったって、A君だって静電誘発作用を何処かで思い浮かべてたかもしれないし』



そもそも道徳の時間に正解も間違いも無い



たった数十人集っただけのクラスに人一人の考えを導き出すなど無謀なのだ



『小学校の問題ってよく分かんない』




量子力学だって不完全で


論理は語るのは自由だけれど


証明するには時間と結果が必要で




＿＿それはまるで対流雲の前の、積乱雲の様に辺りを闇で覆って



「お前に殺しの依頼が入った。上手くやれよ？＿＿カシス」


『勿論』




人殺しは常に憂いなく、愁いなく




それはまるでカシスオレンジに血液を垂らすように

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