片目が義眼の転校生は...【名探偵コナン】

Let's study＿1 ページ3

コナンside




何時もと変わらぬ通学路

だいぶこの姿に慣れてきた事に安心するのはまぁ、喜ばれた感情では無い


＿そう言えば今日、転入生が来るんだっけな


何処か客観的に傍観決め込む自分を想像しながら学校までの道程を歩く



木々が知らしめるかの如く葉を怪しげに揺らした




**



「なあなぁ、転入生女の子か！！？」

「元太君はそればっかりですね」

「ほんとほんと！！哀ちゃんの時もそんな調子だったもん」


今日も変わらぬ少年探偵団の通常運転を横目で盗み見て肩を竦める



「転入生が来るって言っても、あの子達はいつも通りね」


今まさに全く同意だと言いたげに顔を上げた


「おはよう江戸川君」

「はよ、灰原」


ランドセルを机のホックに掛けて椅子を引いた灰原に口を開く


「このクラス異様に転入生多いな」

「その内の二人は私達なのだけれどね」


別に分かりきった事を改めて言っただけな訳じゃない

なのに冷めた視線で一瞥された


「どんな奴だろうな」

「あら、興味あるの？」

「シャーロキアンかなと思って」

「...貴方も大概あの子達と同じね」


大体ねぇ、から指差しで始まる呆れた表情

「皆が皆、シャーロックホームズファンだとは限らないのよ」

「聞くぐらいいいだろ」

「私だったら嫌ね。初対面でシャーロックホームズ語り出す小学生なんて」


くどくどと理不尽を言われているが最早慣れたので他人事。シャーロックの良さが分かる理解者のみで充分


朝のHRまでの時間をシャーロックに費やしていればいつの間にか小林先生による点呼



マニュアル通り終えた所で小林先生が廊下に佇む一人の生徒に声を掛ける



周りの高揚感も緊張もひしひしとクラス全体を包むのを感じながら扉の先へ目を向けた

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