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人生っていうのは、結局何が起こるのか分かんなくて
"ハプニング"なんて言葉が存在してて
『蘭…くん…？』
今少し離れた所で、私以外の女の子の肩を抱きながら
ホテルに入ってく彼の姿を目撃してしまう事なんて
その"ハプニング"の一つとして、有り得ない事では
無いんだって、思い知らされた。
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あれからあんまり記憶は無いけど、気づいた時には
家に居た。何となく覚えてる事は、去り際に
女の子の方とチラッと目があった気がするだけ。
どこか私と似た雰囲気の女の子。
でも私なんかより全然可愛くて、スタイルも良くて
彼の隣に居るシルエットは、あまりにも
しっくりしていたと思う。
でも、蘭くんは反社でそういう仕事をよく任されるって言っていた。だからきっとアレも仕事の一環で、
恐らく浮気とかではないんだと思う。
だからといって私がそれを許すかは別の問題。
仕事だから仕方ないとは割り切っていたが
やはり彼のスーツから知らない女の臭いがしたのは
グサッと来るものがあった。
そして数分前の光景。
やっぱり、実際に目撃なんてしてしまうと
比にならないような黒い感情が漏れ出てしまう。
幸い、出汁とコーヒー豆はしっかり買えた後だったから
気にかける事もなくそそくさと帰れたのは
幸運なんだと思う。
蘭くんに見つかったら、きっと迷惑だし
お邪魔って思われてしまうかもだから。
え？さっきの見てしまったことがバレてたら
お邪魔って思われてたの？
自分が思った事にすぐに疑問を感じた。
私が蘭くんの彼女なのに、なんで邪魔なんて
思われなきゃいけないわけ。
どこか無意識のうちに、可愛いあの子に劣等感を抱いて
蘭くんの愛情を疑ってる自分が居る事に気づいた。
はあ、弱いなあ。ワタシって。
『あぁ〜』
全身の力が抜けていくのが分かる。
多分今日はもう動けないってすぐに思った。
既に冷えたであろうチキンライスも、ラップを
かけておいた双子のたまごの事を頭の隅に置きながら
リビングのソファーに横たわる。
あまりのショックで襲いかかる倦怠感に素直になろうと
重い瞼を閉じようとして、思い切り起き上がる。
"消えちゃうかも"
先日蘭くんに泣きじゃくった自分を思い出した。
このまま寝てしまったら、起きた時に彼を
忘れているんではないか。
そう思うと、怖くて怖くて堪らなくなった。
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スイ(プロフ) - 鮭るすさん» ありがとうございます！占ツクはだいたい1000文字前後の奴が人気的なの聞いたので、それなら良かったです！期待に添えますように、私なりに頑張りますから、どうぞ宜しくお願いします✨ (2021年12月7日 16時) (
レス) id: 771f7046af (このIDを非表示/違反報告)
鮭るす(プロフ) - 失礼します🙇好きな作品で更新の度楽しく拝見しております☺️私的には一話で充分な話の量で満足度高いかなと感じております...！個人の感想ですが、そのままの構成で全然バッチグーです！これからも更新楽しみです！頑張って下さい✨ (2021年12月6日 23時) (レス) @page29 id: 5e1e537420 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：suiren | 作成日時：2021年11月18日 5時
