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『家が真逆って不便…。』
誰も居なくなった店内は、人の体温を失い
心做しか寒く感じる。
｢相談したら？｣
テーブルを台拭きでササッと拭いて
店内を0の状態に戻す。
一通り拭き終わり、体を後ろに反らせながら
簡単そうに言ってくる彼女。
台拭きすると腰が痛むらしい。
分からなくはないけど…
『やだよ。恥ずかしいもん。』
｢いいじゃん。晴れてカップルになったんだし。｣
そう。先日私と蘭くんは付き合う事になった。
それから仕事終わりには
どちらか片方の家に行っている。
ただ、お互いの家が真逆の方向なのが地味に痛い。
いつでもすぐには会えないし
地味に時間掛かるし面倒だし。
『お隣とかに引っ越したい。』
｢もう同棲すればいいじゃん。｣
『やだよ。恥ずかしいもん。』
｢何しても恥ずかしいじゃん。｣
付き合って一ヶ月で同棲って早くない？
それとも私の常識が時代遅れ？
するとｶﾗﾝと聞きなれたドアを開く音が…。
｢もう来ちゃった。｣
しっかりセットした髪型に
高そうなコートを羽織った高身長イケメン。
私の彼です。
『蘭くん！』
そんな彼の胸の中に、
磁石のように吸い込まれていく。
｢まだ仕事中なんだけど。
しかも閉店の看板下ろしてたよね？｣
｢鍵開いてたらセーフでしょ。｣
愛里も蘭くんもコミュ力高いから
2人もすぐに仲良くなった。
大好きな2人が仲いいって嬉しいね。
『今日早いね。』
｢仕事が早く終わったんだよね。
Aちゃんはもう少し掛かるでしょ？待っとくね。｣
『うん。すぐ終わらせるね。』
・
パパっとエプロンから着替えて
荷物を整理する。
｢先に行って待っとくね。｣
『うん。』
愛里は先に上がってそこで待っとくらしい。
多分蘭くんとお話してると思う。
前までは待ってくれる人は愛里だけだったけど
今じゃそこに蘭くんも増えて、
帰りがあんまり寂しく感じない。
『お待たせ。』
｢お、噂をすればなんとやら。｣
ニヤニヤと楽しそうに言う愛里。
蘭くんも何故か少し悪戯めいた顔をしてる。
え？何？私何かした？
｢Aちゃん、俺とお家離れてて寂しいって？｣
『えっ』
そこで数十分前の事を思い出す。
チラッと愛里に視線を向ければニヤニヤと…
｢じゃあ二人でお話しよっか｣
『ん〜、、』
蘭くんにバレたのが恥ずかしくて、
唸りながら渋々2人の元に歩き出した。
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スイ(プロフ) - 鮭るすさん» ありがとうございます！占ツクはだいたい1000文字前後の奴が人気的なの聞いたので、それなら良かったです！期待に添えますように、私なりに頑張りますから、どうぞ宜しくお願いします✨ (2021年12月7日 16時) (
レス) id: 771f7046af (このIDを非表示/違反報告)
鮭るす(プロフ) - 失礼します🙇好きな作品で更新の度楽しく拝見しております☺️私的には一話で充分な話の量で満足度高いかなと感じております...！個人の感想ですが、そのままの構成で全然バッチグーです！これからも更新楽しみです！頑張って下さい✨ (2021年12月6日 23時) (レス) @page29 id: 5e1e537420 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：suiren | 作成日時：2021年11月18日 5時
