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外交官は今日も敵国へ向かっていた。口が上手い彼が聞き出そうとしても敵国は黙るだけ。1年前、約束したことを彼は忘れてはいない。俺が戻ったら俺の大好きなものばっか揃えてお茶会開いてや。でも、お茶会は開けなかった。肝心の主役がいないから。自分で淹れた珈琲や紅茶を透明人間に飲んでもらうことが好きだった。もう彼は、お茶会を開くことは無いだろう。Aが戻らない限り。
透明人間はそんな彼を悲しげに見つめていた。声が届かないので励ますことも、なにもできない。疲れた顔で部屋を出る彼をただ見つめるだけ。なにかできることはないか。部屋を見回した際に見えたティーポット。紅茶を入れよう。ティーポットを手に取り紅茶を入れ始める。彼は透明人間のいれた紅茶が大好きだった。
『冷めてたらごめんな』
紅茶を机に置き、透明人間も部屋を出た。
しばらくした後、彼が部屋に戻る。机の上のティーポットに気づいた。フタを開けると紅茶の香り。彼のいれる紅茶の香りではない。透明人間がいれる特別な紅茶の香り。
「この、紅茶…」
冷えきってしまった紅茶を見てぽつりと彼は呟いた。
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クロ - この小説面白くてとても好きです!更新頑張ってください! (2019年6月24日 18時) (
レス) id: 742d7b4b1c (このIDを非表示/違反報告)
Nana - めっちゃ好きです！更新頑張ってください！ずっと応援してます！ (2019年4月3日 3時) (レス) id: b4c04ad472 (このIDを非表示/違反報告)
しらす(プロフ) - こう言う作品ほんと好き好きちゅっちゅ！更新頑張ってぇ！ (2019年3月23日 9時) (レス) id: 721cc084cb (このIDを非表示/違反報告)
にくとり(プロフ) - 毎回更新楽しみにしてます！これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！！！ (2019年3月21日 17時) (レス) id: da46d6a5c2 (このIDを非表示/違反報告)
白堊 - 更新来たぁぁってなってました( ﾟーﾟ) (2019年3月17日 10時) (レス) id: cf81f76ffe (このIDを非表示/違反報告)
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