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我々国の幹部の1人。Aはスパイである。いや、厳密にはスパイだった。敵国へスパイへ行った1年前。本当なら半年前に現状を伝えるために我々国に戻るはずだった。が、滅多にないガバをやらかしてしまった。我々国に戻ろうとした日、敵国にスパイということがバレてしまったのだ。
そこからの記憶は曖昧で。ただわかったのは、自分が相手に見えていないということだけ。毒と透明ポーションを間違って透明ポーションでもかけられたのだろうか。その時は重く考えていなかった。時間が経てば見えるようになるだろう。そう思いながら我が国に戻った。
同僚の幹部も、外交官も、書記長も、総統も。みんな気づいてくれなかった。1日経っても、1週間、1ヶ月経っても。腹も減らない、喉も乾かない、汚い話だと排泄物も出ない。物に触れる時間は決まっていて、一定時間を越えると通り抜けてしまう。
これではまるで、幽霊ではないか。
自分の不甲斐なさに息を吐き出す。
『今日も1日、頑張るぞい』
前に彼らと笑いながら言い合った励ましの言葉は、静かに消えていった。
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クロ - この小説面白くてとても好きです!更新頑張ってください! (2019年6月24日 18時) (
レス) id: 742d7b4b1c (このIDを非表示/違反報告)
Nana - めっちゃ好きです！更新頑張ってください！ずっと応援してます！ (2019年4月3日 3時) (レス) id: b4c04ad472 (このIDを非表示/違反報告)
しらす(プロフ) - こう言う作品ほんと好き好きちゅっちゅ！更新頑張ってぇ！ (2019年3月23日 9時) (レス) id: 721cc084cb (このIDを非表示/違反報告)
にくとり(プロフ) - 毎回更新楽しみにしてます！これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！！！ (2019年3月21日 17時) (レス) id: da46d6a5c2 (このIDを非表示/違反報告)
白堊 - 更新来たぁぁってなってました( ﾟーﾟ) (2019年3月17日 10時) (レス) id: cf81f76ffe (このIDを非表示/違反報告)
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